
FXの最低証拠金の計算方法が知りたい
1000通貨って、どのくらいの資金が必要?
証拠金が少なくてもFXができるFX会社を教えて!
こんな疑問をお持ちではありませんか?
この記事で解説する「1000通貨に必要な証拠金の計算方法」を理解すれば、FX初心者でも1000通貨でFXに投資すべき資金の目安が判ります。
私もこの方法で適切な資金を用意して、1000通貨(ドル円なら4千円)で安全にFXができるようになりました!

FX歴10年の現役トレーダー河野です。
私もFXは1000通貨からスタートさせました!
記事後半では、1000通貨取引のコツと注意点についても書いていますので、FX初心者の方はぜひ参考にしてくださいね!
FXの証拠金とは?
FXの証拠金は、FX会社から信用力を与えられて取引をするためにFX会社の口座に預け入れるお金です。
FXは外貨預金のように外貨を直接取引するのではなく、信用取引による差金決済です。
簡単に言うと、「必要最低限の保証金と取引損益の差額だけ取引しましょうね」という仕組みです。
例えば為替レートが1米ドル円=100円で1000米ドルの買いポジションを保有し、102円になった時に決済すれば2,000円の利益が出ますね。
FXとはこの2,000円だけをFX会社とやり取りして精算する「証拠金取引」なのです。
1万通貨と1000通貨では必要証拠金が10倍違う
*必要証拠金。ドル/円、レートは100円
レバレッジ | 1万通貨 | 1000通貨 | 100通貨 | 1通貨 |
---|---|---|---|---|
25倍 | 40,000円 | 4,000円 | 400円 | 4円 |
10倍 | 100,000円 | 10,000円 | 1,000円 | 10円 |
5倍 | 200,000円 | 20,000円 | 2,000円 | 20円 |
3倍 | 333,333円 | 33,333円 | 3,333円 | 33円 |
1倍 | 100万円 | 10万円 | 1万円 | 100円 |
上記はドル円で取引した場合の一覧表です。
取引単位が少なくなれば必要証拠金も少なくなり、レバレッジが高ければ、更に必要証拠金は少なくなります。
1万通貨だと4万円の資金が必要ですが、1000通貨だと4千円の資金でOKです(レバレッジ25倍の場合)。
最低取引単位が少ないFX会社を使えば、少ない資金でFXができます。
例えばですが、予想が外れてドル円で1円レートが逆に言った場合、1万通貨だと1万円の損ですが、1000通貨だと千円の損ですみます。
FX初心者は1000通貨でトレードに慣れてから、1万通貨に取引量を増やすのが一般的です。
FX会社別 最低取引単位
基本的にFXの取引単位は1万通貨ですが、中には1000通貨や100通貨、1通貨で取引できるFX会社があります。
SBI FXトレードは1通貨(ドル円なら4円)からFXができるのでオススメです。
まずは、小さい取引から始めて、慣れてきたら1万通貨にチャレンジしましょう。
1000通貨取引に必要な証拠金の計算方法
FXの最低証拠金は次の公式で計算できます。
計算式
1000通貨の取引でレバレッジ25倍の場合、上記の公式は下記の計算式に簡略化できるので、単純に為替レートを40倍するだけで簡単に計算できます。
簡略化した計算式
【通貨ペア別】1000通貨の最低証拠金はいくら?
それでは実際に1000通貨でFXをするための最低証拠金を計算してみましょう。
2020年9月8日時点の為替レートから必要証拠金を求めると、通貨ペアにもよりますが、6,000円あればメジャーな通貨ペアで取引できるのが判りますね!
米ドル円=106.226円×40=4,249円
ユーロ円=125.499円×40=5,019円
ポンド円=139.807円×40=5,592円
豪ドル円=77.278円×40=3,091円
1000通貨で用意すべき証拠金の目安
「数千円なら大金を用意する必要がなくて助かる!」と思う方は多いでしょう。
しかし、最低証拠金ぎりぎりの資金で取引すると、少し損失が出ただけで次の取引ができなくなるので、資金を追加する手間がかかります。
何度も資金を追加すると、FXに投資するお金と生活費の区別があいまいになり、損失に対する緊張感や罪悪感も薄れていきます。
資金面・精神面ともに余裕を持ってFXを続けるためには、最初に5~10万円ほど入金するのがおすすめです。
5~10万円の証拠金があれば1000通貨の取引でレバレッジを3倍ほどに抑えて、安全に取引ができます!
FXの証拠金維持率の計算方法
FXの証拠金維持率は次の公式で計算できます。
証拠金維持率(%)=(純資産額-注文証拠金)÷必要証拠金×100
例えば口座に5万円入金して、1米ドル円=100円の時に1,000米ドル保有するために必要な証拠金は、100円×1,000米ドル÷25倍=4,000円です。
したがって証拠金維持率は、5万円÷4,000円×100≒1,250%になります。
証拠金維持率とレバレッジの関係
証拠金維持率はFX会社の「資産状況一覧」などで自動的に計算されるので、実際に手で計算することはほぼないでしょう。
しかし証拠金維持率とレバレッジの関係は覚えておくと、ロスカットのリスクを抑えて大損しにくくなります。
証拠金維持率(%)×レバレッジ倍率=常に2,500
例えばレバレッジが1倍なら証拠金維持率は2,500%、レバレッジが10倍なら証拠金維持率は250%です。
一般的にはFX初心者はレバレッジを10倍以下に抑える方が安全なので、証拠金維持率が250%以上になるよう資金を用意してくださいね。
レバレッジ・証拠金・証拠金維持率
レバレッジ (ドル/円のレートが100円と仮定) | 必要証拠金 | 証拠金維持率 |
---|---|---|
1倍 | 1,000,000円 | 2,500% |
2倍 | 500,000円 | 1,250% |
5倍 | 200,000円 | 500% |
10倍 | 100,000円 | 250% |
25倍 | 40,000円 | 100% |
レバレッジが高ければ高いほど、必要証拠金は少なくなりますが、その分証拠金維持率は低くなります。
証拠金維持率が低いと少しの為替変動でロスカット(強制決済)されるので注意が必要です。
レバレッジ10倍の取引に必要な証拠金の計算方法
これまで紹介してきた公式に当てはめると、レバレッジ10倍は下記の計算式になります。
レバレッジ10倍以下
先ほど解説したメジャーな通貨ペアで具体的な証拠金の金額を計算すると、レバレッジ10倍以下にする為には下記の証拠金が必要です。
米ドル円=4,249円×2.5=10,800円
ユーロ円==5,019円×2.5=12,000円
ポンド円=5,592円×2.5=13,500円
豪ドル円=3,091円×2.5=6,700円
レバレッジを10倍以下に抑えるには、これ以上の証拠金を入金すればOKです。
少ない証拠金で1000通貨トレードをする時の3つの注意点
「最初は失敗しそうだから、まずは1万円から始めてみたいんだけど…」という方もおられるでしょう。
そんな方に少ない証拠金で1000通貨FXをする時の注意点を3つお伝えします。
- 資金管理を徹底
- 必ず損切り注文を入れる
- 証拠金維持率を高く維持する
それぞれの注意点について、以下で詳しく見ていきましょう。
注意点①資金管理を徹底しよう
ひとつ目の注意点は資金管理の徹底です。
資金管理とは、レバレッジ倍率を抑えると同時に、早めの損切りを行って次の取引ができる資金を残すことです。
資金は1万円なので、米ドル円を取引するとレバレッジが10倍を超える(約11倍)のはやむを得ません。
レバレッジ倍率を抑えられない場合は、損切りを早めに行って損失を少しでも抑えましょう。
具体的には証拠金の2%ライン(証拠金1万円のケースでは200円)で損切りを行う「2%ルール」を徹底すれば、損失が出てもダメージが少なく、次の取引に資金を残せます。
注意点②必ず損切り注文を入れよう
少額の証拠金で1000通貨FXをする際は、必ず損切り注文を入れてください。
なぜなら損切り注文を出しておかないと、相場が急変して損切りが間に合わず大損するリスクがあるからです。
最悪の場合ロスカットされ、最低証拠金不足で次の取引ができなくなったり、借金になるリスクもあります。
先ほどの「2%ルール」を使っていれば、たった200円の損切りで済みます。
注意点③証拠金維持率を高く維持する
少額の証拠金で1000通貨FXをすると、証拠金維持率が低くなりがちです。
そんな時に相場の急変に遭うと、ロスカットされて資金の大部分を失うだけでなく、次の取引ができなくなるリスクがあります。
例えば10万円の証拠金が5万円になっても、最低証拠金は維持できるので次の取引はできますよね。
しかし1万円の証拠金が5,000円になると、最低証拠金が5,400円のポンド円は取引できなくなります。
8,000円の証拠金が4,000円になると、もはやメジャー通貨では豪ドル円しか取引ができません。
追加の入金を繰り返すのは手間がかかりますし、金銭感覚が狂う原因にもなるので、十分な証拠金を入金しつつ、早めの損切りを徹底しましょう!
証拠金が少なくてもFXができるおすすめのFX会社3選
証拠金が少なくても1000通貨FXができるおすすめのFX会社を3社紹介します。
FX初心者に特におすすめなのが、1通貨(ドル円なら4円)から取引可能なSBI FXトレードです。
1通貨4円から取引可能!少額から取引できる「SBI FXトレード」
- 取引通貨単位は業界最小の「1通貨」ドル円なら4円からOK
- すべての通貨において業界最狭水準のスプレッドを提供中
- 1000通貨未満の取引ならドル円スプレッド0円!コスト0円でトレードが可能
スプレッドは業界最狭水準かつ原則固定なので、低コストで取引が可能です。
1000通貨未満の取引ならドル円のスプレッドが0円!少額トレーダーにはもってこいの口座です。

それぐらい低コストで使いやすいシステムを提供するFX会社ということですね!
低コスト!ヤフーグループのFX会社「YJFX!」
- 取引通貨単位は「1000通貨」ドル円なら約5000円から取引OK
- 業界最狭水準のスプレッドを提供中!
- スマホアプリが使いやすい!
ヤフーグループのFX専門会社なので安心・安全!
また、チャート描画はMT4に近い仕様となっているため今後MT4を使っていきたい初心者におすすめ!

私も使っています。
まじでアプリは一番使いやすい!
24時間の電話サポートもつながりやすくて助かっています。
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FXの1000通貨取引で必要な証拠金 まとめ
上記で紹介した「1000通貨で安全にFXできる証拠金の計算」を実践すると、今後はレバレッジと証拠金維持率の関係で悩まずにすみ、レバレッジを10倍以下に抑えながら安全に1000通貨取引ができるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
今回紹介した内容のポイントは、次の通りです。
- FXの最低証拠金は「為替レート×取引通貨量÷レバレッジ倍率(最大25倍)」で計算できる
- 1000通貨で用意すべき資金は5~10万円
- 1000通貨取引では損切りを早めにする
1000通貨にオススメFX会社
「『レバレッジを抑えましょう』ってよく聞くけど、用意すべき証拠金の計算方法がいまいち判らない…」と最初は思うかもしれませんが、この記事で紹介した計算方法を一度身につけてしまえば、簡単に計算できるようになりますよ!

「FXの1000通貨取引で必要な証拠金」の記事はお役に立てましたでしょうか?
少しでもこの記事がFXのトレードの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
1000通貨取引で必要な証拠金 Q&A
1000通貨とは、FXトレードにおける取引数量を表します。ドル/円の取引で言うと「1000通貨=1,000ドルの取引」になります。
ドル/円のレート100円と仮定して、1000通貨ならレバレッジ1倍だと10万円、レバレッジ25倍なら4千円です。
一番オススメなのは1通貨(ドル円なら4円)から取引ができる、SBI FXトレードです。1000通貨から取引できる、YJFX!、外為どっとコムもドル円なら4千円から取引ができ、スプレッド(手数料)も安いので初心者向けと言えます。