
豪ドルの長期的な見通しはどうなる?
5年後、10年後の展望が知りたい!
スワップと為替差益、どっちがメイン?
こんな疑問や悩みはありませんか?
今も人気のある豪ドルですが、かつてのような高金利ではなくなり、スワップ運用には向いていません。
もし豪ドル投資をするのなら為替差益を狙った運用がメインになりますが、向こう1年は上がりにくい状況が続くと見られています。
そんな豪ドル、実は長期的には上昇する期待が持てる通貨なんです。
オーストラリアの安定的な経済成長に加え中国経済のさらなる発展により、10年後には100円台の可能性も!
この記事では、豪ドルの長期見通しや長期運用の注意点、豪ドル投資向けのFX会社を紹介します。
豪ドル投資を検討している方は参考にしてみてくださいね!
それでは参りましょう。
豪ドル/円リアルタイムチャート
豪ドル/円リアルタイムレート
現在の売買強弱
- RSI(相対力指数) (14)
- ストキャスティクス %K(14,3,3)
- 商品チャンネル指数 ̣(20)
- ADX (14)
- Awesomeオシレーター モメンタム(10)
- MACDレベル (12, 26)
- ストキャスティクスRSIファースト(3,3,14,14)
- ウィリアムズ%R(14)
- ブル・ベア・パワー
- アルティメット・オシレーター(7,14,28)
- 指数移動平均線 (5)
- 単純移動平均線 (5)
- 指数移動平均線 (10)
- 単純移動平均線 (10)
- 指数移動平均線 (20)
- 単純移動平均線 (20)
- 指数移動平均線 (30)
- 単純移動平均線 (30)
- 指数移動平均線 (50)
- 単純移動平均線 (50)
- 指数移動平均線 (100)
- 単純移動平均線 (100)
- 指数移動平均線 (200)
- 単純移動平均線 (200)
- 一目均衡表基準線(9,26,52,26)
- 出来高加重移動平均(20)
- ハル移動平均線 (9)
オーストラリアの政策金利推移
豪ドル | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021年 | 0.10 | 0.10 | ||||||||||
2020年 | 0.75 | 0.75 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.10 | 0.10 |
今後1年の豪ドル見通し
向こう1年の豪ドルは、上がりにくい状況が続く見通しです。
なぜなら豪ドルに対する下落圧力が強いためです。
米中貿易摩擦の深刻化により中国の景気は減速。オーストラリアの消費者物価指数も低下しています。

また、追加利下げに対する警戒も下落圧力の要因になっているよ。
野村證券では、向こう1年の豪ドル円予想を67~78円と予想しています。
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豪ドルが下落した原因
2018年12月~2019年1月にかけ、豪ドルは急落をしています。
これは米中貿易摩擦による中国経済の停滞が原因です。
中国はオーストラリアにとって最大貿易相手国なので、中国経済の影響を強く受けます。
実際に2018年12月3日から始まった下落は2019年1月3日に72.385円の安値を記録。

豪ドルが上がるために必要な条件
豪ドルが上がるには、米中貿易摩擦への懸念後退が必須です。
米中対立の沈静化で中国景気が向上すれば、オーストラリアにも好影響を与える可能性があるためです。
2019年8月、トランプ米大統領が表明した対中制裁関税は、豪州の中国向け輸出需要の低下を懸念させ豪ドルは下落。
オーストラリアは中国への依存度が高いので、米中貿易摩擦の動向が重要なポイントになります。
豪ドルは為替差益が中心!スワップはオマケで考えよう
当面の間はスワップポイントを狙った長期投資よりも、為替差益を狙うのが無難です。
豪ドルは低金利が続き、スワップポイントの旨味が少ないからです。
現在、豪ドルの金利は0.75%ですが、2020年までに0.25%までの利下げ予想もあります。
しばらくは資金効率のよい為替差益を狙った運用をし、スワップはオマケ程度に考えましょう。

為替差益を狙った取引でも、マイナスのスワップポイントには注意しよう。
100円越えの可能性は?豪ドルの長期見通し
豪ドルの長期展望は上向きと予想します。
理由はオーストラリアの安定した経済成長です。
オーストラリアのGDPは28年連続のプラス推移で、経済に対する安定性と信頼性が高いといえます。
信用格付け一覧(更新日:2020年10月)
通貨 | ムーディーズ | S&P | フィッチ |
---|---|---|---|
米ドル | Aaa | AA+ | AAA |
豪ドル | Aaa | AAA | AAA |
日本円 | A1 | A+ | A |
トルコリラ | B2 | B+ | BB- |
南アフリカランド | Ba1 | BB- | BB |
メキシコペソ | Baa1 | BBB | BBB- |
【ムーディーズ】
Baa3以上であれば投資しても安全。
Ba1以下は投資に不向きである。
Aaaが最高位。
【S&P】
BBB-以上であれば投資しても安全。
BB+以下は投資に不向きである。
AAA+が最高位。
【フィッチ】
BBB-以上であれば投資しても安全。
BB+以下は投資に不向きである。
AAAが最高位。
中国経済とともに経済成長を続ければ、リーマンショック前と同水準までの回復も考えられます。

ただし今後1年ほどの期間で100円台を目指すのは難しいから、長期的な視点が必要だよ。
豪ドルの長期見通しが明るい理由
オーストラリアの経済成長
オーストラリアは、2020年から2022年も2%以上の経済成長が予想されます。
その理由は、安定的な人口増加や中国の大規模な景気刺激策の恩恵です。
オーストラリアの積極的な移民受け入れは、今後も人口増加が期待できます。

このグラフを見ると、有資格者・熟練技術者などの技能移民の流入は、人口増加の他に消費の拡大をもたらしているのがわかるね。
2015年と2050年の人口増加率比は、予想変化率がプラスである4ヵ国中トップの39.4%。
中国経済の成長
2030年までに、中国が世界一の経済大国になる可能性があります。
イギリスの金融大手スタンダード・チャータードは、2020年以降に中国が世界一の経済大国になると予想しています。
2030年経済大国ランキング予想 | |||||
順位 | 国 | 経済規模 | 順位 | 国 | 経済規模 |
1位 | 中国 | 38兆80億ドル | 6位 | ロシア | 4兆7360億ドル |
2位 | アメリカ | 23兆4750億ドル | 7位 | ドイツ | 4兆7070億ドル |
3位 | インド | 19兆5110億ドル | 8位 | ブラジル | 4兆4390億ドル |
4位 | 日本 | 5兆6060億ドル | 9位 | メキシコ | 3兆6610億ドル |
5位 | インドネシア | 5兆4240億ドル | 10位 | イギリス | 3兆6380億ドル |
また2030年までに、アジアのGDPが世界の35%を占めると考えているようです。
中国が世界一の経済大国になれば、繋がりの深いオーストラリアも内・外需での成長が考えられますね。
豪ドルの長期見通し【5年後】
豪ドルは上向きに転じる可能性があります。
理由は、オーストラリア経済の成長が断続的に見込めるからです。
たとえば、国際通貨基金(IMF)はオーストラリア経済のGDP成長率が毎年2%以上で推移すると予測し、中国は一帯一路政策により今後5年間は成長するとみています。
国際通貨基金(IMF)のGDP成長予測 | ||||
国 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
オーストラリア | 2.1% | 2.8% | 2.8% | 2.6% |
アメリカ | 2.3% | 1.9% | 1.8% | 1.6% |
日本 | 1.0% | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
一帯一路とは?
アジアとヨーロッパを、陸路、海上航路でつなぐ物流ルートを作り、貿易を活性化させて経済成長につなげようという政策。
中国の習近平国家主席が2013年に提唱したシルクロード経済圏構想です。
100円台は難しいかもしれませんが、オーストラリアと中国、両国の経済成長により今後5年間は上向きと予想します。
豪ドルの長期見通し【10年後】
現在と比較して、大きく上昇していると予想します。
移民政策などによる人口増加と消費拡大、経済成長が見込めるからです。
また、中国が世界一の経済大国になる可能性が高く、その恩恵が見込めるのも理由のひとつです。
オーストラリアは内需拡大による経済発展が予測され、中国経済も大きく発展すれば、それだけ外需も拡大できるのではと私は考えています。

内・外需拡大による経済発展があれば、10年後には100円台到達もあるかもしれないね。
長期豪ドル投資の注意点
長期投資の注意点は、周期的に訪れる世界的な経済危機です。
過去の経済危機は、およそ10年おきに起きています。
- 1987年:ブラックマンデー
- 1998年:LTCMの破綻
- 2008年:リーマンショック
正確に予測するのは不可能ですが、今後10年間、経済危機が絶対に起こらないとは言い切れません。
もし経済危機が起きた場合は、現在の価格よりも下落する恐れもあるので十分な注意が必要です。

ファンダメンタルズもしっかりチェックし、もしものときに備えておこう。
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メキシコペソの金利は4.00%で、高金利通貨のひとつです。
かつて高金利通貨として人気だった豪ドル(金利0.75%)やNZドル(1.00%)よりも高い金利が魅力。
メキシコペソは他の高金利通貨と比べて値動きが穏やかであり、スワップ狙いの長期運用向けの通貨です。

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豪ドルの長期見通し まとめ
この記事では豪ドルの長期見通しについて紹介しました。
注意点を踏まえて、今後の豪ドル投資の参考にしてみてくださいね。
最後にもう一度、内容をおさらいしましょう。
豪ドルの長期見通し Q&A
当サイトでは、長期的には上がると予想しています。
オーストラリアの安定した経済成長に加え、中国経済の発展にも期待が持てるからです。
5年後の豪ドルは、上向きに転じると予想します。
国際通貨基金(IMF)はオーストラリア経済のGDP成長率が毎年2%以上で推移すると予測し、中国は一帯一路政策により今後5年間は成長するとしています。
現在よりも大きく上昇していると予想します。
オーストラリアは内需拡大による経済発展が予測され、中国経済も大きく発展すれば、それだけ外需も拡大できるのではと考えています。
豪ドルは高金利通貨としての魅力がなくなってしまいました。
しかし、為替差益を狙った取引であれば、十分に資産運用が可能な通貨です。
もし豪ドル投資を考えているのなら、為替差益を狙った取引をメインにして、スワップがついてもオマケ程度に考えておきましょう。
あなたの投資活動が成功するよう、心より願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。