第3回 為替マーケットコラム 2019年4月

第3回 持田 有紀子の為替コラム

ボラティリティについて

金融マーケットの中でも特に為替相場は、この1、2ヶ月は本当に動かなくなってきました。

ドル円では1日に上下15ポイントほどしか動かないときもありました。為替の王様であるはずのユーロドルでさえも動きません。

ユーロドルも1日で20ポイントしか動かないというのがザラになってきたのです。

ユーロドルの日足  

相場がよく動くかどうかのインディケーターのひとつにボラティリティがあるのですが、これは統計的な数字なので計算は可能です。

しかし自然対数や比率を使用し、また年換算したりする必要もあるので、やや複雑です。

そこで一般的には平均の値幅を見ることで代替します。

値幅とは1日の中での高値と安値の差額のことであり、それを5日間とか20日間で平均したものが平均値幅です。

動かない原因

ドル円では20日間の平均値幅は通常であれば50ポイント以上もあるところです。

よく動くときにはそれが100ポイントにもなりますが、最近では20ポイントもないのが実情です。それだけ相場が動かないのです。

ドル円の日足

なぜ動かなくなったかというと、経済イベントが少なくなったというわけではありません。

定期的に同じ経済指標は出ており、世界各国の金利会合なども同じく行われています。ただ置かれた環境がやや変化してきたというべきでしょう。

昨年の後半まではトランプ大統領のせいで、多くの問題が噴出しました。

貿易問題や北朝鮮の核廃棄、メキシコの壁の扱いなどです。またイギリスのBREXITもあげられます。

それらに対して拳を振り上げたのはいいものの、その落としどころをどうするのかです。

それが不透明だったので、市場の不安をあおったという側面が強かったわけです。

過度だと思われるくらいにリスク回避の流れが進んだのは記憶に新しいところです。

しかし今年になって判明してきたことは、やはり予想通りといえばよいのかもしれませんが、実際には物事を前には進められず「合意なし」という方向で結論が出てきそうだということです。

北朝鮮はすでに合意できなかったし、BREXITも延期になったので事実上のEU残留を選んでいることになります。

中国との貿易交渉も進んでいるというだけで、知財権の保護など肝心の問題にまったく答えを出していません。

動き出すためには

今しばらく、動かない状況は続きそうである。米中協議はまだ時間がかかりそうです。

そして日本との貿易協議もお互いに遠慮して為替問題に踏み込まないようにして、頑張ったフリだけをしているだけです。

もしもマーケットを揺さぶるきっかけがあるとしたら、FRBの姿勢の変更ではないでしょうか。

トランプ大統領の圧力に負けて利上げを停止した格好となっているFRBですが、米国株が史上最高値に接近してきています。

これでハト派姿勢を維持できるものかどうかです。関係者の何気ない発言には要注意だと思います。

S&P先物の週足

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持田 有紀子

持田 有紀子

<略歴>
慶応義塾大学法学部政治学科卒。国際政治及び東アジアの地域研究を専攻。

同大新聞研究所(現メディア・コミュニケーション研究所)修了。

野村証券入社。エクイティ部門の日本株トレーダーやワラント債、オプション課、営業課など。その後は人事コンサルティングの分野でも活動し、行動科学や心理学に基づく人事評価のモデルの開発等に携わる。

21世紀に入って起業した後は、海外の先物市場や外国為替取引のノウハウの蓄積を活用した投資情報の提供、セミナー講師、海外ファンドの運用、トレード塾の運営などを手がける。


<著作物>

「外国為替取引(FX)はこうして稼ぐ」 明日香出版

「日経225/日経225ミニ 日経先物取引の戦い方」 明日香出版社

「FX 練習帳」 実業之日本社 「夜の外国市場で儲けるテクニック」 明日香出版社

「FX 最強投資術」 実業之日本社 「利確と損切りのタイミングを読む」明日香出版社

「学校では教えてくれない投資と金融の授業」 明日香出版社


<連載コラム>

ザイFX「戦う女のマーケット日記」(ダイヤモンド社)
http://zai.diamond.jp/list/fxcolumn/mochida


<持田有紀子公式ブログ>

http://ameblo.jp/mochidayukikodesu/


<自己紹介>

野村證券の初期女性総合職としての兜村が、私の仕事の出発点でした。

金融マーケットに関わる人々やものごとの酸いも甘いも嚙み分けて、大規模な組織に属しない一個人でも、どうやったら戦い続けることができるのかを追求してきました。

金融マーケットへのアクセスは誰にでもかなり容易になった昨今、価値ある有意義な情報を一人でも多くの人に届けたいと考えています。

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