オーバーナイトのレポレート
9月の第3週にドルの短期金利が急上昇することがありました。今年に入ってからというもの、金融政策でドル金利は下げてきています。そうした過程でのドル金利の急騰でした。
そもそも金利というのはお金を借りるために支払うコストです。
コストを支払って、足りない分のお金を埋めるのです。
お金が足りないということがなければ、そこに借り入れの必要性も感じないでしょうし、金利に敏感にもなりません。
資金繰りに関して、最も重要なことは何でしょうか。金利の高い安いではありません。今日の不足分をよそから持って来れるかどうか、なのです。
明日の分や来週の分はどうでもよいというわけではないのですが、まずは心配しないといけないのは足元の資金繰りです。
オーバーナイトの短期金利とは「今日借りて、明日返す」といったものです。
つまり今日の分の資金繰りを間に合わせるために存在する金融マーケットです。
個人も会社も、まずはこの当日分の資金繰りがちゃんと回ることが先決であり、それを補う必要性は将来もなくなりはしません。
金融当局の政策金利
日銀やFRBといった中央銀行がコントロールできるのは、このオーバーナイト金利です。公定歩合というのが存在するが、それで実際にお金を借りることはできません。
日本ならば「無担保コール翌日物」、アメリカならばフェデラルファンドレートやレポレートを誘導目標の対象としています。
これらの市場に金融当局が資金を出し入れして、その日の出回っている資金量を調節したり、取引される金利の調整も行っているのです。
しかし資金不足になった場合には、どんなに高い金利であってもまずは本日分だけでも手当てをしておきたいのも事実です。
そんなときに当局がどういう意向であるかを気にしてはいられません。それがたまたま噴出したのが、今回の短期金利の急上昇です。
オーバーナイトで10%を超えたから話題にはなりましたが、1日分のコストだけだと考えると大した事はありません。
金利上昇には敏感になっていたFOMC前後の時期でもあっただけに、マーケットでは過大に受け止められたものと考えられます。
9月FOMCでは
FOMCが終わって、事前の予想通りに25ベーシスポイントの利下げとなりました。
ただ直後に発表された声明文のなかで明らかになったのは、いまだにFRBの内部で金融政策に対するスタンスで意見が分かれているということです。
ドットプロットなどは平均を取っても意味はないのだが、利上げを主張するメンバーもいたことで「平均では年内の利下げなし」ということになりました。
これは連続利下げを見込んでいたマーケットにとっては、ややタカ派的に映ってしまい、サプライズものでした。ドル金利は上昇に向かい、そして米国株は下げ足を速めました。
このような反応を見せてしまうのも、パウエル議長が市場との対話を明確にしてこなかったからでしょう。
ドルの短期金利が年内に75ベーシスポイント分の利下げを織り込んだ時点で、何かの講演のときに「そんなことはない」などと否定の見解を示すべきでした。
これはグリーンスパン議長やバーナンキ氏もやってきたとおりのマイルドな修正方法です。それができないでいるために、トランプ大統領の圧力に屈したものと言われてしまうのです。
そしてFOMC後のパウエル議長の記者会見では、今ひとつ、連続利下げの正当性が説明されていなかった印象を与えました。それでも10月利下げにも含みを残したことが好感されて、米国株は終盤に値を回復させました。
今後の注目点
9月は株が安いとされているのに、結局は大きく上昇することとなりました。
一時期の景気後退の過度な心配の反動もあったのでしょうが、金利上昇という巻き返しも起こっています。
とくにドル金利の上昇は顕著であり、それが為替相場ではドルの上昇を引き起こすことにつながっています。
ドル円は8月下旬の104円台から急反発し、108円台まで見せています。
ユーロドルはずっと重い足取りをたどっていたのに、ようやく今年の最安値を下回ってきて2年ぶりの安値圏に到達しています。
10月にもFOMCはありますが、そこでも利下げが見込まれています。
問題はさらなる連続利下げに含みを持たせるのか、それとも利下げに打ち止め感を持たせるかです。
これまで「予防的」な措置だと主張してきた以上は、どこかで打ち止め感を出さないといけないわけで、それが早まるとなると急速にポジションのアンワインドが起こるものと予想されます。
そうなるとドルの買い戻し圧力が高まることになります。
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