FXの基本中の基本
為替レートを読めることは、FXを行う上での基本中の基本となります。
そもそも為替レートの見方が分からなければ、取引もできません。
またスマホやタブレットなどの端末を持っている場合、外出先や旅行先などでも為替レートを見る機会が多くあるかと思います。
そこで今回は、為替レートの見方や変動要因などについて紹介していきます。
決して難しいことではありませんので、ぜひこの記事を参考に覚えていてくださいね。
FXにおける為替レートとは?
為替レートとは、FXの取引における通貨と通貨の交換比率のことです。
「為替相場」や「通貨レート」、単に「レート」と呼ぶこともあります。
例えば、よくニュースなどで「現在の外国為替市場は、1ドル120.00から120.03で取引されています」といったようなことを耳にするかと思います。
この場合米ドル/円の為替レートのことを指し、1ドルを買う場合が120円3銭で、売る場合が120円になるという意味です。
この為替レートは、その通貨の売り手と買い手が納得した価格に決まります。
またこの売値と買値の差のことをスプレッドと呼び、これはFX会社の利益となる部分です。
FX取引画面に必ず表示!為替レートの見方
FXの取引画面を開くと注文ツールが出てきますが、その注文ツールに為替レートは表示されています。
どのFX会社を利用しようとも、取引画面にはこの為替レートが必ずあります。
常にリアルタイムの為替レートを表示させることで、「現在の価格がどうなってるか」を一目で確認することができるんですね。
為替レートにある2つの数字の意味
これはGMOクリック証券の為替レートですが、赤枠に2つの数字が表示されているのがわかるかと思います。
この2つは全く同じ数字ではなく、若干の開きがあります。
これはなぜかと言うと、左側の数字が売りのレート、右側の数字が買いのレートという意味があるからです。
つまり米ドル/円で取引する場合、左側は1ドルをいくらで売れるのか、右側は1ドルをいくらで買えるのかということを表しているのです。
BIDとASK、それぞれどんな意味?
BID=売り
- ASK=買い
取引画面に表示される2つの為替レートは、必ず日本語で売りレート・買いレートと表示されているわけではありません。
通常為替レートはBIDとASKという言葉で表示されます。
FXに馴染みのない人にとっては、よく意味がわからないかと思います。
しかしこの言葉はFXにおいての基礎用語です。
売りのレートのことをBID、買いのレートのことをASKと表示されています。
また「売値」・「買値」と表示されることもあります。
BIDは、そのFX会社が「この価格ならすぐに買いますよ」(つまりトレーダー側は売る)というレートです。
もう一方のASKは、そのFX会社が「この価格ならすぐに売りますよ」(つまりトレーダー側は買う)というレートになります。
BIDとASKには開きがあり、その開きが先ほど少し触れたスプレッドになります。
FXは売りからでも取引可能!ロングとショートについて
FXでは買いから取引を始めることはもちろん、売りから入って取引をすることもできます。
ある通貨ペアを買う(もしくは買っている)ことを「ロング」と呼びます。
例えば米ドル/円で取引する場合、1ドルが100円のときに買うとするならば、「米ドル/円を100円でロングする」と言います。
もう一方のショートとは、ロングと反対の意味です。
つまりある通貨ペアを売る(もしくは売っている)ことを「ショート」と呼びます。
例えば米ドル/円で取引する場合、1ドルが120円のときに売るとするならば、「米ドル/円を120円でショートする」と言います。
また、本来持っているはずのない通貨を売ることから、これを「空売り」と呼びます。
買いで通貨を保有している状態をロングポジション、売りで通貨を保有している状態をショートポジションと呼ぶこともあります。
株式とFXのレートの違い
為替レートは、FX会社によって微妙に違いがあります。
例えば米ドル/円の為替レートがA社ではBID105.080-ASK105.110だったのに、B社ではBID105.060-ASK105.100だったということがあります。
これは株式投資を行っている人にとっては意外に思うかもしれませんね。
なぜそのようなことが起きるのかというと、株式市場と外国為替市場ではそもそも仕組みが異なるからなんです。
取引所取引と相対取引の仕組み
株式市場の場合、取引所取引が行われます。
例えばある企業の株価が1万円だとすれば、取引所では一律1万円となります。
つまり、その企業の株を買うときは、どの証券会社でも同じ価格で買えるわけです。
ところが外国為替市場は取引所取引ではなく、相対取引(あいたいとりひき)が行われます。
これは売り手と買い手が一対一で取引する仕組みです。
売り手と買い手、双方が納得した価格で取引がされます。
つまりFXは、業者の仲介をせず私たちトレーダーとFX会社が、直接売買しているのです。
またFXは相対取引であることが、FX会社ごとにスプレッドやスワップポイントなども違ってくる理由です。
FXの為替レートに影響する円高・円安とは?
円高とは「円の価値が高くなった状態」のことで、円安とは「円の価値が安くなった」状態のことです。
ニュースを見ていると、為替が「円安になった」・「円高になった」という言葉をよく耳にしますよね?
FXを行っていると、この円安や円高という言葉を使うこともありますので、知っておきましょう。
例えば1ドルが100円から120円になった場合、1ドルを買うのに必要な日本円が、100円から120円になったという意味になります。
つまり日本円に対しドルの価値が上がったということです。
1ドルを買うのに必要な日本円が多くなった、ということは、円の価値が安くなったと言い換えることができます。
この状態のことが円安です。
反対に1ドルが100円から90円になった場合、1ドルを買うのに必要な日本円が100円から90円になったということです。
日本円に対しドルの価値が下がったということは、1ドルを買うのに必要な日本円が少なくなったということですね。
このとき円の価値が高くなったことになるので、この状態のことを円高と呼びます。
FXの為替レートは常に変動する
為替レートは固定されているわけではなく、常に変動しています。
この変動がなければ、私たちはFXで取引をしても、利益を狙えなくなってしまいます。
その理由をこの項目で少し説明します。
FXの為替レートが変動する理由とは?
先ほど、為替レートは売り手と買い手が納得した価格に決められると説明しました。
その売り手・買い手は、常に変化する世界経済の情勢やニュースなどの情報を基にして、売買を判断しています。
例えばA国とB国力関係で、強いA国の通貨が買われれば高くなり、弱いB国通貨が売られると安くなります。
つまりAとB、 この2つの国の通貨を比べたときに、Aの通貨を欲しがっている人がたくさんいる反面、Bの通貨を欲しがる人が少なければ、Bの通貨の価値は下がり、需要の多いAの通貨は価値が上がります。
このように為替レートは、需要と供給のバランスによって価格が変動するのです。
FXの為替レートが変動する要因4つ
為替レートが変動する要因には、大きく分けて以下の4つがあります。
ファンダメンタルズ的要因
景気や金利、国際収支などの経済の基礎的要因で為替レートは変動します。
例えば経済指標が発表された場合、その国の景気が上向きになると判断されれば、通貨の価値も上がります。
反対にその国の景気が下降すると判断されれば、通貨の価値も下がることになります。
また月に一度行われるアメリカの雇用統計発表人はレートが乱高下することもあり、これをチャンスと捉え大きな利益を狙うトレーダーも多くいます。
テクニカル的要因
FXを行うときは、チャートを見ながら取引する人がほとんどだと思います。
多くの投資家が同じようにチャートを見ながら売買を判断するため、その投資家たちの思惑がチャートにも反映されます。
投資家等はチャートを分析することで今後の値動きを予測するため、このような行動が為替レートにも大きな影響を与えるのです。
投機的要因
膨大な資金を投入して、短期的に利ざやを稼ぐ取引を繰り返す「投機筋」と呼ばれる参加者がいます。
この投機筋は巨額の資金を投入しているため、為替レートにも影響し短期的に大きな値動きとなることがあります。
投資額が大きい分取引量を占める割合も大きくなるため、投機筋が為替レートに与える影響も大きいと言われています。
地政学的要因
国によっては、戦争やテロの脅威にさらされているところもあります。
このような政情不安が起きると、投資活動にも悪影響が出ることが懸念されます。
そうするとその国の通貨は売られやすくなる傾向になり、急激に為替レートが変動するリスクがあるのです。
レートの変動で発生!FXの為替差益と為替差損
為替差益とは、為替レートの変動によって得られる利益のことです。
例えば米ドル/円を取引する場合、1ドルが100円のときに買ったとします。
その後しばらくして、1ドルが120円に上がりました。
このときにまた日本円に買い戻すと、買ったときと比べて20円の差額があります。
この20円が為替差益、つまり取引して儲けた利益になるわけです。
反対に、1ドルが100円から80円まで下がってしまったときに日本円に買い戻すと、買ったときよりも20円損したことになりますよね。
これが為替差損で、取引して出た損失になります。
このように為替差益も為替差損も、為替レートの変動によって発生します。
つまり為替レートが変動しなければ損失こそしなくて済みますが、反対に利益を上げるチャンスもなくなってしまうのです。
FXスマホアプリの為替レート通知機能が便利!
FX会社の取引ツールは日々バージョンアップを重ね、高性能なものも多くあります。
また最近ではスマホアプリも優秀なものが多く、外出先でもPCと変わらない環境で取引をすることもできます。
中でも、為替レートの変動を通知してくれるアラート機能を備えたアプリが人気となっています。
このアラート機能があれば為替レートの急変時はもちろん、出先でも情報の配信や相場の状況に、敏感に対応することができます。
この機能を使いこなすことができれば、チャンスを逃すことなく取引できますね!
レート通知機能があるFX会社一覧
FX初心者にオススメのFX会社3選
最後に、初心者に最適なおすすめのFX会社を3社紹介します。
FX取引高 世界第1位! デイトレに強い「GMOクリック証券」
- FX取引高 世界第1位 (ファイナンス・マグネイト社調べ2020年1月~2020年12月)
- 全通貨最安水準のスプレッド!デイトレに最適
- 38種類のテクニカル指標があり、分析ツールが充実
取引ツールが使いやすく、分析ツールも充実しているので、プロのトレーダーに人気!
さらに低スプレッド・高スワップなので欠点がないFX会社といえます。
いろんなFX会社を使った結果、最後はGMOクリック証券に落ち着くトレーダーが多いのが特徴です。
取引結果をグラフ化!問題点を分析して改善できる「DMM FX」
- 全通貨最安水準のスプレッド!デイトレに最適
- トレード記録を自動で分析してくれる取引通信簿で実力UP
- 29種類の豊富なテクニカルツールでライバルに差をつけるプレミアチャート
全ての通貨ペアでスプレッドが業界最狭水準として有名で、デイトレやスキャルピングをするトレーダーに大人気です。
取引通信簿はトレードの損益や勝率、トレード内容を全てグラフ化してくれるので、FX初心者に特にオススメです。
取引通信簿で分析しながらトレードをできるので、大負けしにくく、コツコツ稼げるトレーダーになりやすいと言えます。
FXの為替レート まとめ
レートとは通貨同士の交換比率のこと
- レートは取引画面に必ず表示される
- BIDは売り、ASKは買いのレート
- 売りから入ることをショート、買いから入ることをロングと呼ぶ
- 株式とFXでは仕組みが違う
- 為替レートはFX会社ごとに差異がある
- FXは相対取引という仕組みになっている
- 円高は円の価値が高くなった状態
- 円安は円の価値が安くなった状態
- 為替レートは常に変動する
- レートが変動する理由は、通貨の需要と供給のバランスが変化するため
- レートが変動するからこそ為替差益や為替差損が発生する
今回はFXの為替レートについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
FXを行う以上、為替レートの見方については、必ず覚えておく必要があります。
ですから、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
あなたの投資活動が成功するよう、心より願っております。