マージンコールも投資家を守ってくれる?
「マージンコールって何?」
「ロスカットとは何が違うの?」
そんなお悩みはありませんか?
これからFXを始める方は、ロスカットと同様、マージンコールについても知っておく必要があります。
資金管理をするうえで非常に重要なことですので、まず覚えておくべきです。
マージンコールは、投資家の最低限の資産を守るための仕組みです。
またマージンコールが発生した後の対処によって、ロスカットを回避することができるんです。
今回はそんなマージンコールについて詳しく紹介していきます。
勝てるトレーダーを目指すのなら、マージンコールの仕組みをよく理解し、資金管理を徹底しましょう。
あなたがFXで成功するために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
マージンコールとは?取引の危険度を知らせてくれる
退場の一歩手前!イエローカード
マージンコールとはロスカット一歩手前の状態のことです。
例えるのなら、ロスカットは即退場のレッドカード、マージンコールは注意の意味合いを持つイエローカードです。
マージンコールはロスカットが執行される前に発動します。
また「追証」や「ロスカットアラート」と呼ばれることもあります。
-
5分で理解ロスカットの仕組み!FXの勝ち組が実践する資金管理
マージンコールの言葉の定義
マージンコールは追証そのものを指す場合と、追証を求める通知を指す場合があります。
追証とは証拠金維持率が含み損などにより一定の水準を下回った際に、ロスカットにならないよう証拠金を追加入金することです。
追加で預け入れる証拠金なので追加証拠金略して「追証」と呼びます。
この追証が必要になった際に、FX会社から通知(警告)が来ます。
この通知が来た際に速やかに証拠金を追加入金すれば、ロスカットを避けられるのです。
判定されるのはいつ?
FX会社によって異なりますが、一般的には1日一回ニューヨーク外国為替市場がクローズする午前7時に判定されます。
この時点で証拠金維持率が、そのFX会社の定めた水準を下回っていればマージンコールが発動されます。

マージンコールが来た時点で、正しい対応をすれば強制ロスカットを受けすに済むのよ!
ロスカットにならない水準で取引をすることが大切だけれど、マージンコールが来るという事は、そのまま取引をしていればロスカットになる危険性があるということね。

マージンコールとロスカットは何が違うの?
冒頭でも少し触れましたが、ロスカットは 執行されれば即退場となります。
しかしマージンコールの場合はイエローカードなので、通知が来た時点ではまだ退場とはなりません。
証拠金を追加入金すれば引き続き取引を続けることができますが、無視をし続けるといずれロスカットになり、取引を続けることができなくなります。
つまりマージンコールが来るときはその後の対応が非常に重要となってきます。

そうよ。
その取引に対して、「危険な水準である」という注意喚起の意味合いもあるのがマージンコールなの。


もちろん!
各FX会社はマージンコールの証拠金維持率の基準が、ロスカットの2倍程に設定しているところが多いのよ。

証拠金維持率が下がるとマージンコールが発動する
マージンコールが出るか出ないかは証拠金維持率を基準に決められています。
この基準は各FX会社によっても違いますが、大体100%か200%を下回った時点でマージンコールを発動させるケースが多いです。
証拠金維持率とは
証拠金維持率とは取引証拠金に対する有効証拠金の比率を表すものです。
ロスカットもマージンコールも、この証拠金維持率を基準に決められていますので、各FX会社の基準をよく調べておきましょう。
また証拠金維持率の計算は、以下の方法で算出することができます。
【有効証拠金(資産合計+評価損益−出金依頼金額)÷取引証拠金×100】
何パーセント以下で発生する?
マージンコールが発生する基準はFX会社によって異なります。
国内のFX会社では、証拠金維持率が70%から200%を下回った場合にマージンコールが発動するように設定しているところが多いです。
中にはマージンコールの基準を設けていないFX会社もあります。
その場合マージンコールの通知が来ないため、いつの間にか突然ロスカットになってしまうリスクがあります。
マージンコールの基準を調べるのと同時にロスカットの水準も調べておくとよいでしょう。
各FX会社のマージンコール・ロスカットの基準は次の項目で紹介しますので参考にしてみてください。

すべてのFX会社がマージンコールを設定しているわけではないんだね。
初心者の人は、マージンコールがくるFX会社を利用する方がより安全だね。
突然ロスカットになると、「なにが起こったのかわからない!」
ということもあるからね。
完全に自分で資金管理ができる人は良いかもしれないけど、初心者の人はマージンコールの基準があるFX会社を利用すべきね。

各FX会社のマージンコールとロスカットの基準
マージンコールの基準
FX会社⇩ | ロスカットアラート水準⇩ |
外為オンライン | 無し |
DMM FX | 証拠金維持率100%以下 |
YJFX! | 証拠金維持率100%を下回ったとき |
GMOクリック証券 | 証拠金維持率100%未満 |
みんなのFX | 証拠金維持率110%以下 |
インヴァスト証券 | 証拠金維持率75%以下 |
外為どっとコム | 証拠金維持率200%に達したとき |
ヒロセ通商 | 証拠金維持率200%を下回ったとき |
マネックスFX | 証拠金維持率70%に達したとき |
ロスカットの基準
FX会社⇩ | ロスカットライン⇩ |
外為オンライン | 証拠金維持率100%未満 |
DMM FX | 証拠金維持率50%以下 |
YJFX! | 証拠金維持率50%を下回ったとき |
GMOクリック証券 | 証拠金維持率50%未満 |
みんなのFX | 証拠金維持率100%以下 |
インヴァスト証券 | 証拠金維持率50%以下 |
外為どっとコム | 証拠金維持率100%を下回ったとき |
ヒロセ通商 | 証拠金維持率100%未満 |
マネックスFX | 証拠金維持率50%以下 |

マージンコールの基準は、証拠金維持率が100%か200%に設定しているところが多いね。
ロスカットの基準との差が20%前後しかないところは、マージンコールがきた後すぐにロスカットになってしまいそうで怖いな。

マージンコールの具体例
- 証拠金:10万円
- 必要証拠金:10万円
- マージンコール発生基準:証拠金維持率50%以下
例えば上記の条件で、米ドル円を1ドル100円のときに1万ドル購入したとします。
しかしその後レートがどんどん下がっていき、1ドル94円まで下落してしまいました。
そうすると計算式は、
【(94円−100円)×1万(ドルの数量)=−6万(損失額)】
【10万円(証拠金)−6万円=4万円(有効証拠金)】
【4万円(有効証拠金)÷10万円(必要証拠金)×100=40%(証拠金維持率)】となります。
このとき証拠金維持率が50%を下回っている(40%)ので、マージンコールが発生し警告メールが送信されます。

証拠金に余裕があればあるほど、証拠金維持率も上がるからね。
ギリギリの資金での取引はしないように心がけるべきね。

マージンコールはどう対処するべき?
マージンコールの通知が来た場合の対処法は、以下の方法があります。
- FX会社の口座に追加入金をし直接担保能力を高める
- 保有しているポジションを縮小することで取引量を減らし取引を継続する
- ポジションを損切りし取引から撤退する
基本的にはマージンコールが来た時点で、その取引が危険な水準であるという証拠です。
そのため上記の対処法の中でも私は「3」をおすすめします。
初心者がやりがちなパターン
「1」の対処法を初心者が行なっても、その後のトレードで勝てる確率は低いでしょう。
ただでさえマージンコールがくるような水準での取引をしているので、証拠金を追加入金したとしても、またさらにマージンコールが発動する可能性が高いです。
そうするとどんどん証拠金を追加入金し損失も膨らんでいってしまうため、ゆくゆくはロスカットになってしまいます。
さらに、相場急変時にはロスカットが間に合わないこともあります。
ロスカットが間に合わないと証拠金以上の損失が発生し借金になってしまうこともあります。
ですので初心者の方は利益にならないとわかったポジションは、潔く損切りをするということを心がけてください。

「損失分を回収できるかもしれない」と、根拠もなく取引を続けてしまうのはFX初心者がやりがちなことだね。
せっかくお金をかけたポジションだから、損切りしたくない気持ちもわかるけど・・・
それよりも確実に勝てる別のポジションで利益を出す!
そう割り切って損切りはすべきね。
FXは毎回勝つことよりも、トータルで勝つということを意識して臨みましょう!

マージンコールに対処しなかった場合
マージンコール に対処しない場合は、利用しているFX会社が追加証拠金を「必要とするか」「しないか」でその後の状況が変わってきます。
追加証拠金を必要とするFX会社の場合
マージンコールの猶予期間を過ぎた時点で強制ロスカットされます。
マージンコールが発動すると、相場変動により証拠金維持率が規定率まで戻ったとしても、証拠金を追加入金するか、保有しているポジションの一部またはすべてを決済する必要があります。
それをしなかった場合には強制決済されてしまいます。
追加証拠金を必要としないFX会社の場合
証拠金維持率がロスカットの基準を下回った時点で強制決済されます。
追加証拠金を必要とするFX会社の場合と違い、マージンコールの規定率を下回っていてもまだ強制決済にはなりません。
そのためポジションを保有し続けていると、いつの間にかロスカットになってしまうことがあります。

マージンコールがあった方が、ロスカットになる危機感が沸くね。
意識するようになるから、それだけロスカット回避にも注意が向くようになるよ!
マージンコールがあれば、自分がどれだけ危険な水準の取引をしているかを知らせてくれるものね。
資金管理をきちんと行うためにも、やっぱりマージンコールのあるFX会社を利用するのがベターよ!

海外FX会社のマージンコール・ロスカットレベル
海外FX会社のマージンコール・ロスカットレベル | |||
会社名 | レバレッジ | マージンコール | ロスカット |
XM | 888倍 | 証拠金維持率90%以下 | 証拠金維持率20%以下 |
LANDFX | 500倍 | 証拠金維持率50%以下 | 証拠金維持率30%以下 |
Axiory | 500倍 | 証拠金維持率100%以下 | 証拠金維持率50%以下 |
FxPro | 500倍 | 証拠金維持率10%以下 | 証拠金維持率5%以下 |
IFC Markets | 400倍 | なし | 証拠金維持率10%以下 |
FXDD | 500倍 | なし | 証拠金維持率100%以下 |
海外のFX会社は国内のFX会社に比べて、マージンコール・ロスカットレベルの基準が低く設定されています。
またレバレッジもかなり高く設定することができます。
ただしその分リスクも高くなるため、初心者の方にはあまりオススメはできません。
安全性を重視して取引をしたいのなら、私は国内FX会社を利用することをオススメします。

海外のFX会社はレバレッジが凄まじいね!
でもそれだけ高リスクでもあるってことだよね。
僕みたいにFXを始めたばかりの人には、利用するのは難しそう!
海外業者は国内業者ではできないことが出来るけど、その分国内以上のリスクがあるわね。
信託保全が義務化されていなかったり、日本語に対応していない等、とても初心者向けとは言えないわね。

FXでの成功は堅実な取引がカギ
マージンコールのかからない水準で取引をしよう
マージンコールやロスカットは投資家守るための仕組みですが、今後あなたがFXで成功を目指すのであれば、マージンコールを受けるような水準での取引はしないようにしましょう。
特に初心者の方は、高いリスクを取り続ける取引は長続きしません。
FXは真剣に取り組んでいれば、大きな利益を積み重ねることができる世界です。
欲に負けて無茶な取引をするといずれ破滅を招きます。
もちろん最初からマージンコールが発動しないような取引をすることは難しいです。
しかし一歩一歩確実な取引を続けていれば勝てるようになります。
FXで成功する秘訣はたった一つです。
繰り返せば資産が増えると分かりきっているトレードルールに従って、着実に取引をすること。
是非この事を自信に落とし込んで、真剣に取り組んでいってください。
FX初心者にオススメ!少額から取引ができるFX会社3選
少額(最低4円)からFXができる、おすすめのFX会社を3社紹介します。
低コスト!ヤフーグループのFX会社「YJFX!」
- 取引通貨単位は「1000通貨」ドル円なら約5000円から取引OK
- 業界最狭水準のスプレッドを提供中!
- スマホアプリが使いやすい!
ヤフーグループのFX専門会社なので安心・安全!
また、チャート描画はMT4に近い仕様となっているため今後MT4を使っていきたい初心者におすすめ!

私も使っています。
まじでアプリは一番使いやすい!
24時間の電話サポートもつながりやすくて助かっています。
みんかぶ調べ2021年FX会社比較部門別ランキング「総合」部門で1位「外為どっとコム」
- 1000通貨対応!ドル円なら5千円から取引可能。
- ドル/円スプレッド0.2銭原則固定※例外あり!デイトレに最適
- みんかぶ調べ2021年FX会社比較部門別ランキング「総合」部門で1位
全ての通貨ペアでスプレッドが業界最狭水準として有名で、デイトレをするトレーダーに大人気!
情報・分析ツールが有名で、「お天気シグナル」を使えば面倒なテクニカル分析を自動でしてくれます。

LIGHT FXはこれまで投資に興味のなかった人も金融リテラシーを身に付けるきっかけとなることを目的に設立されました。 そのため、初心者むブランド名の通り「気軽(LIGHT)に」FXを取引できるFX口座です。 約定力も高く、スキャルピングも長期保有も不便なく取引ができますよ。 初回入金額指定もなし!ぶっちゃけ、初心者はとりあえずこの口座を持っておけばOKですw初心者のためのFX口座!少額でFXをはじめるなら「LIGHT FX」
FXのマージンコール まとめ
マージンコールはロスカット一歩手前の状態
- マージンコールは証拠金維持率が基準
- マージンコール後の対応でロスカットを避けられる
- マージンコールがないFX会社もある
- 証拠金は余裕を持って入金しよう
- 利益にならないポジションは損切りしよう
- マージンコールのかからない水準での取引を心がけよう
今回はマージンコールについて紹介しましたが、あなたの疑問は解消されましたか?
ロスカット同様、マージンコールもかからない水準で取引をすることが重要です。
もしマージンコールがかかってしまった場合は、速やかに証拠金を追加入金し、利益にならないポジションは損切りしてしまいましょう。
FXを行うにあたり、資金管理の徹底は非常に大切です。
またマージンコールやロスカットの仕組みがあるからと言って、「元手以上の損失はしない!」と考えるのはやめましょう。
システムに頼りすぎるのは、自身の管理が甘い証拠です。
最終的にはすべて自分で管理できるかどうかが、FXで成功するカギとなってきます。
資金管理・リスク管理をきちんと行い、堅実なトレードで勝てる投資家を目指してくださいね。
本ページが、あなたの投資家ライフに貢献できれば幸いです。