FXでよく見る単位【pips】
「FXを始めたくて色々調べていると、トレーダーのブログやFXの専門サイトなどで【pips】という言葉が出てくるけど、一体何なんだろう?」
そんな疑問はありませんか?
FXを行う以上、pipsという言葉は必ず目にすることがあるかと思います。
pipsとは単位のことなんです。
異なる通貨同士を売買するFXでは、このpipsという単位を 理解することが非常に大切です。
今回はそんなpipsについて詳しく紹介していきます。
これからFXを始めようという方は、このpipsをきちんと理解しておきましょう。
FXの最小値幅単位【pips】
pipsとは為替レートの最小値幅単位のことです。
「ピップス」または「ピプス」と読み、FXをする際は、必ずこの単位を目にすることがあるので覚えておきましょう。
例えば「20 pips の利益が出た」といったように、FXトレーダーのブログなどを見るとpipsという単位がよく使われています。
またFX会社のスプレッドの表記も、通貨ペアによっては単位がpipsになっていることもあります。
pipsは最小の通貨単位の1%のことです。
日本円の場合だと最小の通貨単位は1円ですよね。
この100分の1が、1pipsということです。
またFXは異なる通貨同士を売買する金融商品ですが、通貨によってその単位も異なりますよね。
これをわかりやすく統一させた単位がpipsなんです。
FXを行う上で基本的な知識となりますので、きちんと理解しておくようにしてくださいね。
pipsの他にもFXで使われる【point】
FX会社の中にはpipsの他に【point】という単位を使っているところもあります。
pipsとpointを同じ意味として捉えている方もいますが、実はpipsとpointには違いがあるんです。
以前FX会社は、取引する最小単位を小数点以下2桁、または4桁まで表示していました。
そしてその最小単位をpipsとしていたんですね。
ところが最近は、小数点以下を3桁または5桁まで表示するFX会社が出てきました。
そうなるとpipsという単位だけでは対応できなくなってしまったのです。
このように現在では、レートの小数点以下何桁まで表示するかはFX会社によって異なります。
そこで、FX会社が表示している一番小さい桁のことを、分かりやすくするためにpointという単位が出てきました。
1pipsは日本円でいくら?
先ほど1pips は1円の100分の1だと説明したのでもうお分かりかと思いますが、1pips は0.01円です。
10pipsなら0.1円、100pipsなら1円です。
またトレードで20pips 儲けたといった場合、通貨数量によっても何円になるのかが変わります。
参考
- 1通貨の20pipsは1通貨×0.2円=0.2円(20銭)
- 1,000通貨の20pipsは1通貨×0.2円=200円
- 1万通貨の20pipsは1通貨×0.2円=2000円
1pips=1銭というのは合っているのか
FX会社はよくスプレッドの単位を【銭】で表記していますが、日本円が絡む通貨ペアの場合、1銭=1pipsという解釈でOKです。
例えばスプレッドが0.3銭と表記されていれば、0.3pipsということです。
しかし銭とpipsがイコールなのは日本だけで、実はここに落とし穴があります。
1銭=1pipsということで、初心者の中には通貨単位の最後の桁がpipsと認識してしまう人がいます。
ところがこれは間違いです。
通貨ペアによってpipsが小数点以下の第何位になるかが変わります。
レートをよく見よう!小数点以下の桁に注意
pipsは必ず最後の桁になるということではありません。
小数点以下のどの桁がpipsに当たるかは、大きく以下の2つに分けることができます。
- 円絡みの場合
- 米ドル絡みの場合
対円通貨ペアは小数点以下第2位が1pips単位
米ドル/円やユーロ/円、豪ドル/円などの円絡みは、小数点以下第2位がpipsにあたります。
これは外為オンラインの為替レートで、小数点以下第2位まで表示されていますよね。
ですからこの場合は、一番最後の桁が1pipsの単位となります。
一方これはGMOクリック証券の為替レートですが、ご覧のように小数点以下は第3位まで表示されています。
この場合は一番最後の桁が1pips の単位とはなりません。
小数点以下第2位なので、3の数字の部分がpipsの単位となります。
対米ドル通貨ペアは小数点以下第4位が1pips単位
ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルなどの米ドル絡みは小数点以下第4位がpipsにあたります。
レートを小数点以下第4位まで表示しているFX会社では、最後の桁が1pips単位です。
しかしGMOクリック証券のように小数点以下第5位まで表示されている場合は注意しましょう。
小数点以下第5位まで表示されていた場合、一番最後よりひとつ手前の桁数が1pips単位となります。
pipsでFXの損益を計算する方法
利益や損失は次の計算式で算出できます。
通貨単位×1pipsの利益×獲得値幅=利益(または損失)
1pipsでいくら儲けられる?
1pipsで損益がいくら上下するかということがわかれば、実際の損益も簡単に計算することができます。
1pipsの損益に対し、取引数量をかければ実際の損益になります。
米ドル/円のような対円通貨ペアの場合は、1万通貨で1pips=100円の利益、または損失です。
なるほど
1,000通貨で30 pips の利益が出た場合
1,000通貨×10円×30pips=300円の利益
1万通貨で50pipsの利益が出た場合
1万通貨×100円×50pips=5,000円の利益
pipsでトレード結果を表す2つの理由
pipsでトレード結果を表すのには、以下の2つの理由があります。
- 値幅がひと目でわかる
- トレードのパフォーマンスを知る
値幅がひと目でわかる
pipsでトレード結果を表せば、そのトレードでどれだけの値幅を取ったのかがすぐにわかります。
例えば米ドル/円で取引したときに、200万円の利益を出したといった場合、これだけではトレードでどれくらいの値幅を取れたのかが分かりませんよね。
1万通貨で200pipsとっても200万円の利益になりますし、100万通貨で2pipsとっても200万円の利益になります。
この場合、前者の方が値幅を多く取れたことになり、後者よりもかなりパフォーマンスを出せています。
また前者は後者よりも取引数量が少ないため運用資金も少なく、より効率的に利益を出せたことになります。
同じ金額の利益を出せたとしても、取引数量や運用資金によってそのトレードの内容が違うわけです。
どれだけの値幅をとったか知ることは、優位性のあるトレードルールを作るときにも役立ちます。
〇〇円のように金額だけ見ても、トレードでどれだけパフォーマンスを出せたのかが分からないため、結果をpipsで表示するのです。
トレードのパフォーマンスを知る
pipsでトレード結果が表示されれば、トレードの調子を判断することもできます。
前項目で説明したように、取引数量によって1pips あたりの利益金額は変わります。
1万通貨で取引したときと、100万通貨で取引したときに、同じ200万円の利益を上げられたとしても、両者のトレードのパフォーマンスは全く違います。
100万通貨で200万円の利益が出ても、2pipsしか値幅を取れていません。
しかし1万通貨で200万円の利益が出せたなら、200pipsの大きな値幅を取れたことになります。
つまりトレードの調子を判断するときは、金額だけを見ていては分からないということです。
ですから、トレード結果を常にpipsで把握できるよう慣れておきましょう。
実は便利なpipsの計算ツールがあるんです!
どうしてもpipsの計算が苦手だという人は、計算ツールを使うのも手です。
(参照:Powered by Cash Back Forex Brokers and Rebates)
このツールは自動で損益を計算してくれる非常に便利なものとなっています。
英語表記となっていますが、各項目は以下の通りです。
参考
Pip Amount:何pips取ったか
Trade Size:取引数量はいくらか
Currency Pair:通貨ペア
Results In:結果を表示する通貨
Calculate:計算
また計算結果は、Calculateの下に表示されます。
どうしてもpipsの計算が苦手ならツールを使っちゃおう
上記のように、必要事項を入力し計算ボタンを押せば、自動的に損益を計算してくれます。
ややこしい計算に手間取るようなら、このツールを使ってささっと計算してしまいましょう。
マイナー通貨ペアで日本円の価値を知りたい場合などには、この計算ツールが非常に役立ちますよ。
FX初心者は利確と損切り幅を何pipsで決めたら良い?
初心者にとって、利益確定と損切りのタイミングを見極めるのは難しいことです。
そこで、利確と損切り幅の目安を具体的にどれくらいにすれば良いのかを紹介します。
トレードスタイルによっても異なるので、自分のトレードスタイルに合わせて目安を参考にしてください。
利益は伸びれば伸びるほど良い
トレードスタイル | 利幅の目安 |
スキャルピング | 1~10pips |
デイトレード | 10~100pips |
スイングトレード | 100~500pips |
長期トレード | 500~1500pips |
利益確定は、損切り幅ほど明確にする必要はありません。
なぜなら利益はどこまで伸びていっても良いからです。
FXでは損小利大といって、損失は最小限に抑え利益は最大限に伸ばすという考え方が大切です。
ですから利益は伸びて行けば行くほど良いわけです。
ただし利益確定のタイミングが早すぎるのは問題です。
せっかくまだまだ伸びしろがあるところを、早く利益を確定させたいあまり、早いタイミングで決済してしまうのは非常にもったいないです。
そのためこの表を見て、その利幅の中で利益確定のタイミングを決めておくと良いでしょう。
損切り幅を決めるのは必須!
損切りのタイミングを決めることは、FXを行う上で最重要項目の一つです。
先ほど説明したように損小利大を徹底するためにも、損切りするタイミングを見極めなければなりません。
初心者が大損してしまう最大の理由は、「損切りができない」からです。
しかし初心者のうちは、まだ具体的に良い損切りルールを構築するのは難しいかと思います。
ですからまずは以下の表を目安に、あらかじめ損切り幅を決めてしまいましょう。
トレードスタイル | 損切り幅の目安 |
スキャルピング | 3~10pips |
デイトレード | 10~30pips |
スイングトレード | 30~150pips |
FX初心者にオススメ!少額から取引ができるFX会社3選
少額(最低4円)からFXができる、おすすめのFX会社を3社紹介します。
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FXのpips まとめ
pipsはFXにおける最小値幅単位
- 1pipsは日本円で0.01円(1銭)
- 通貨ペアによってpipsがどの桁になるかが違う
- 円絡みの通貨ペアは小数点以下第2位が1pips単位
- 米ドル絡みの通貨ペアは小数点以下第4位が1pips単位
- 1pipsでいくらの利益になるかは取引数量によって変わる
- pipsでトレード結果を表示すれば利幅とトレードのパフォーマンスが分かる
- 計算が苦手ならpipsの計算ツールを使おう
- 利確と損切り幅の目安はトレードスタイルによって違う
- 損切りを何pipsで行うかは絶対に決めておこう
今回はFXでよく使われる単位であるpipsについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
pipsという単位は、FXをする上で必ず使うことになります。
最初はややこしく感じ、理解するまでに時間がかかることもあるかと思います。
しかし異なる通貨同士を売買する金融商品であるFXでは、共通の単位であるpipsがあるおかげで分かりやすくなっています。
きちんと理解することができれば、pipsを使うのも難しいことではありません。
またpipsという単位は、どれだけ値幅が取れたかということもわかり、それにより自分のトレードのパフォーマンスを知ることもできます。
高いパフォーマンスを出せたときのトレードをトレードルールに落とし込むことができれば、より勝率を上げることができますよ。
焦る必要はありませんので、 まずはpipsに慣れていくことから始めてみてはいかがでしょうか。
あなたのFXライフが充実したものになるよう、心より願っております。