
FXのスキャルピングの利確・損切り幅の決め方が知りたい
目標pipsを設定するときの注意点は?
毎日20pips稼ぐにはどんな計画がおすすめ?
といった悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する「FXのスキャルピングの目標pipsの決め方」を理解すれば、FX初心者でも利確・損切り幅の目安が判るようになります。
なぜなら私もこの方法で、目標pipsを自分で決めて、計画的にスキャルピングで稼ぎたいという悩みを解決できたからです。
それではまず、スキャルピングの前提知識から復習しましょう。
FXのスキャルピングとはどんな取引手法?
FXのスキャルピングは、数秒〜数分という短時間でエントリーと決済を繰り返して、小さな利益を積み上げて大きな利益を稼ぐ取引手法です。

その「小さな利益」って、具体的に何pipsなの?
と困っている方は多いと思いますので、次で詳しく解説します!
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FXのスキャルピングでは何pips取ればいいのか
FXのスキャルピングは、何pipsで決済すべきという決まりはありません。
一般的には1回の取引で5pipsまでの利確を狙うのが目安とされているものの、実際のトレードではFXの取引経験や資金量、相場の状況を考慮して決めましょう。
FXのスキャルピングで1pipsずつ利確したら何円稼げるのか
資金10万円とし、米ドル/円のスプレッドを0.3銭とすると、1pips稼ぐためには1.3pips(=1.3銭)の利確が必要になります。
それでは1回1pips利確するといくら儲かるのか計算してみましょう。
計算例
為替レートを1米ドル=100円とすると、10万円で購入できる米ドルは、【10万円÷100円=1,000米ドル】ですね。
そうすると1pipsの利確で得られる利益は、1,000米ドル×1pips=10円。
「たったの10円しか儲からないの?」と感じるかもしれませんが、塵も積もれば山となるんですよ!
1日に何円稼げるのか
先述のように、1回1pipsの利確で稼げるのはたった10円ですが、取引を重ねるとどのくらいの利益になるのでしょうか?
損切り幅も同じく1pipsとし、勝率が60%、1日の取引回数を50回とすると、1日で得られる利益は、
【+10円×18回-10円×12回=100円】です。
1日にコンビニのコーヒー1杯分の金額ですね。
この計算でいくと、1週間で500円、1ヶ月で2,000円、1年間で24,000円の利益になります。
1年間にささやかな旅行ができるくらいのお金は稼げるのがわかりますね。
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FXのスキャルピングにおける諸条件の設定方法

スキャルピングは短時間の取引だから、どんな通貨ペアでも低リスクで稼げそうね!
と思っている方がいるかもしれません。
設定条件
- 取引する通貨ペア
- 利益確定ライン
- 損切りライン
しかしルールを決めずにスキャルピングしても不安定な取引になるので、上記の3条件をしっかり固めてから取引してください。
設定条件①取引する通貨ペア
まずは取引する通貨ペアを決めましょう。
スプレッドが小さくてある程度の値動きがある通貨ペアを選ぶといいですよ。
具体的には米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、ユーロ/ドルといったメジャー通貨がオススメです。
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スプレッドが最安の米ドル円がおすすめ
上記のうちもっともオススメなのは米ドル/円です。
なぜならスプレッドが業界最安水準(0.3銭)なだけでなく、取引量が多く通貨の流動性が高いため突発的な動きが少ないからです。
また情報収集もしやすく、相場が読みやすいメリットもあります。
設定条件②利益確定ライン
次に利益確定ラインを設定しましょう。
先ほどの計算を踏まえるとさすがに1pipsだと利益が少ないので、3~10pipsを目安にしてはいかがでしょうか。
ちなみに「損小利大」のトレードをしてトータルの利益をプラスにするために、利確ラインは損切りライン以上の値幅で設定するのがコツです。
FXの歩き方では資金管理の面から、損益率をもとにした利確poipsと損切pipsの決め方も推奨しています。
設定条件③損切りライン
3つ目の設定条件は損切りラインです。
なぜなら損切りを忘れるとたった一度の負けで大きな損失が出て、それまで頑張って稼いだ利益が台無しになる危険性があるからです。

少し待てば戻るでしょ・・・
連勝記録を止めたくない・・・
と考える人が多いようですが、FXの歩き方はリスクの観点からオススメしません。
損切りラインの決め方には「2%ルール」というものがあります。
これは、含み損が資金の2%の金額になったら損切をするというルールです。

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FXのスキャルピングで目標pipsを設定する時の注意点3つ
目標pipsを決めるときの注意点を3つ抑えておきましょう。
3つの注意点
- 金額ではなくpipsで設定する
- 無理に目標を達成しようとしない
- 日・週・月の目標を達成したらそれ以上欲張らない

少しでも稼ぎたいから、目安の中で最大の10pipsを目標にして頑張るぞ!
と意気込むのも大切ですが、上記の注意点を意識して頑張りましょう。
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
注意点①金額ではなくpipsで設定する
ひとつ目は金額ではなくpipsを基準として目標を設定することです。
その理由は金額を基準にすると欲や焦りが出やすくなり、無理な取引に結びつきやすいからです。
「1日◯千円稼ぐ」ではなく、客観的な基準であるpipsを基準にしてください。
注意点②無理に目標を達成しようとしない
2つ目の注意点は無理して目標を達成しようとしないことです。
焦って取引判断を早まると、取引の根拠が薄くなって利益を出しにくくなるからです。
相場の状況を常に冷静にとらえて、目標達成が厳しそうなら無理な取引は控えましょう。
注意点③日・週・月の目標を達成したらそれ以上欲張らない
3つ目の注意点は、一定期間の目標を達成できたらそれ以上取引しないことです。
目標達成後の取引は、気が緩んで損失を出してしまう可能性があるんです。
余計な負けを取り返そうとして泥沼にはまり、トータルの損益がマイナスになってしまうトレーダーもいるので気をつけましょう。
FXのスキャルピングで1日20pips稼ぐためのコツ
最後にFXのスキャルピングの目標設定例として、毎日20pips稼ぐ方法を紹介します。
利益確定ラインを5pips、損切りラインを5pips、勝率60%とすると、
【+5pips×20回×60%-5pips×20回×40%=20pips】
となるので、20回取引する必要があります。
一方、利益確定ラインを10pips、損切りラインを5pips、勝率50%とすると、
【+10pips×8回×50%-5pips×8回×50%=20pips】
となるため、8回取引するだけで20pipsを達成できます。
このように勝率が低くても利益確定ラインを損切り幅より広く設定すれは、目標達成が早まることが判りますね。
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FXスキャルピングの目標pipsの決め方 まとめ
上記で紹介した「FXのスキャルピングにおける目標pipsの決め方」を実践すると、今後はFXのスキャルピングの利確・損切り幅の決め方が判らないと悩まずにすみます。
またpips目標を決める際の注意点を踏まえて、スキャルピングで計画的に稼げるようにもなりますよ!
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
FXスキャルピングの目標pipsの決め方 Q&A
3~10pipsを目安にするとよいでしょう。
特にまだ取引に慣れないうちは、5pipsまでを狙うのがよいかと思います。
利確ライン以下に設定しましょう。
利確・損切りが同じ値に設定されていると、トータルでプラスになりにくくなってしまうので注意してください。
利確を損切り幅より大きくすれば、取引回数が少なくても目標pipsを達成しやすくなります。
【例:目標20pipsの場合】
- 利確5pips、損切り5pips、勝率60%=取引20回で目標達成
- 利確10pips、損切り5pips、勝率50%=取引8回で目標達成
「とりあえず稼げるだけ稼ぎたい!」とルールを作らずに取引していると、たった一度の失敗でそれまでの利益を吹き飛ばしてしまう危険性があります。
そのためこの記事で紹介したpipsを基準とした利確・損切り計画の立て方を活用して、計画的に稼いでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考元書籍
- 岡安盛男のFX攻略バイブル〔第4版〕 岡安盛男 (著)
- 最強のFX1分足スキャルピング ぶせな(著)株式会社日本実業出版社
- FX用語辞典 OANDA Japan株式会社
- 世界一わかりやすい! FXチャート実践帳 スキャルピング編 (著)二階堂 重人