【右肩上がり】メキシコペソと米ドル30年レート推移！2024年の見通し

メキシコペソ　ドルのリアルタイムチャート

このような疑問に答える記事です。

メキシコペソは米ドルと切っても切れない関係で、アメリカ経済に大きく左右されます。

米ドル/メキシコペソやメキシコペソ/円を運用するなら、アメリカの動きが為替にどう影響を与えるかは必ず覚えておきましょう。

そこでこの記事では、米ドル/メキシコペソの過去30年分を振り返り、アメリカとの関係性について詳しく解説していきます。

記事内ではスワップ運用でいくら稼げるのかのシミュレーションや、スワップ運用のコツと注意点についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

米ドル/メキシコペソ過去30年のチャート推移を振り返る

米ドル/メキシコペソの過去30年のチャートを振り返る時、4つのポイントがあります。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

【1994年】変動相場制へ移行とメキシコ通貨危機

1994年末から1995年初頭にかけて、メキシコは1週間ほどでペソの価値が半減するという、重大な通貨危機を迎えます。

アメリカの利上げや、国内の政治不安などが要因となり、米ドルに対してメキシコペソが大きく売られる状況となったのです。

それでもペソの売り圧力は止まらず、メキシコ国債のデフォルト（債務不履行）も現実的となりましたが、国際機関やアメリカなどの緊急支援を受け、デフォルトはなんとか回避されました。

メキシコペソを知るうえで外せない、歴史的に重要な出来事だったといえるでしょう。

【2008年】リーマンショック

メキシコ通貨危機以降、米ドルに対して売られ続けていたペソに、2008年に起こったリーマンショックがさらなる追い打ちをかけます。

大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズの破綻がきっかけとなり、世界的な金融危機と不況に発展したことで、メキシコペソにも深刻な影響を与えました。

実際に米ドル/メキシコペソは、たった1か月で1ドル=10ペソ台から14ペソ台へと、急騰を見せています。

【2014年】アメリカの金融政策

リーマンショック後、メキシコペソのさらなる下落のきっかけとなったのが、アメリカの金融政策です。

世界的な経済不況を支えるために金融緩和を続けていたアメリカは、自国の景気回復を受けて、テーパリング（量的緩和の縮小）に踏み切りました。

テーパリングが進むと、新興国の通貨は資金の引き上げにあう可能性が高くなり、通貨の価値を低下させる一因となります。

事実、テーパリングが始まった2014年から、メキシコペソは大きく価値を下げていきました。

【2020年】コロナショック

その後、落ち着きを取り戻しつつあったメキシコペソですが、2020年のコロナショックによって米ドルに対して大きく下落します。

一時は1ドル=25ペソ台と、ドル高ペソ安へと拍車をかけました。

ただし、この時につけた高値がピークで、レートは徐々にペソ高へと転じています。

2024年1月時点では、高値を切り下げながら1ドル=16ペソ台になっています。

【最重要】メキシコペソはアメリカドルと密接に関係している

メキシコペソは、アメリカドルと密接に関係しています。

アメリカと国境を接するメキシコは、輸出の約8割・輸入の約5割をアメリカで占めており、対米依存度が高いからです。

そのため大きな値動きがあった時は、ほぼアメリカが関わっています。

それだけに、両国の関係が良好だとメキシコペソの下支え材料に、関係の悪化はマイナス材料となります。

ドナルド・トランプ大統領（当時）がメキシコに対して強硬政策を実施した時、ペソの価値が落ちたのがわかりやすい例でしょう。

以上のことからペソを運用する際は、アメリカ経済をかならず確認しておいてください。

メキシコペソ運用で重要な経済データ

アメリカ経済の動向以外にも、以下の経済データは要チェックです。

メキシコペソを運用するうえで重要ですから、常に意識しておきましょう。

メキシコの政策金利

メキシコの政策金利は、かならず注目しておいてください。

なぜなら政策金利が高いと、それだけスワップポイントが高くなるからです。

メキシコペソでトレードする人の中には、為替差益だけでなく、スワップポイントを狙って長期運用をしている方も多くいます。

政策金利が高くなるほど、スワップポイントに魅力を感じるトレーダーが増えてくるというわけですね。

原油

原油価格は、メキシコペソに大きな影響を与えます。

というのもメキシコは、世界第11位（2022年時点）の原油生産国だからです。

国際的な原油価格が変化すると、メキシコ経済やペソ相場にも波及してきます。

そのため国際原油価格WTIの動向は、日頃からチェックしておきたいところです。

鉱物

メキシコは鉱物の生産量も多いので、資源価格もチェックしてください。

銅・蛍石・亜鉛・セレスタイトなど、世界全体の生産量TOP5に入る鉱物を豊富に有しており、メキシコ経済を支える主要産業となっています。

とくに銀は、世界第一位（2021年）の生産量を誇っており、銀価格の上昇がメキシコペソ相場に多大な影響を及ぼします。

メキシコペソはスワップポイント運用に最適！

メキシコペソは、以下の理由からスワップポイント運用に最適です。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

メキシコペソは3大高金利通貨のひとつ

メキシコペソは、トルコリラ・南アフリカランドに並ぶ、3大高金利通貨のひとつです。

NZドルや豪ドルも高金利通貨として有名ですが、上記3通貨は頭一つ抜けているといっても過言ではありません。

高金利ほどスワップポイントも高くなり、ポジションを持つだけでより稼ぎやすくなります。

スワップポイント取引を考えるなら、メキシコペソでの運用がおすすめですよ。

メキシコペソの信用格付けは高い

信用格付けが高いのも、理由のひとつです。

2023年12月現在、世界的格付け会社S&Pグローバル・レーティングでの格付けでは「投資適格級」とされる「BBB」となっています。

3大高金利通貨の中でも、1番信用度の高いのがメキシコペソです。

金利や安全性が高く、投資家たちからの資金流入が期待できるというわけですね。

メキシコペソは国家破綻リスクが低い！

トルコリラや南アフリカランドに比べて、国家破綻（デフォルト）リスクが低いのも、メキシコペソを勧める理由のひとつです。

下のグラフは、各国のCDS（デフォルトリスク）を示したものです。

一般的に、保証料2％（200）で要注意、4％（400）だと危険と言われています。

7％（700）を超えると、国としていつ破綻してもおかしくない状態です。

メキシコペソのリスクの低さがわかりますよね。

メキシコペソ円のスワップ運用をシミュレーション

高金利通貨のメキシコペソは、スワップ運用がおすすめです。

スワップポイントが高く、ポジションを持っているだけで利益をだしやすいからです。

そこで、メキシコペソのスワップポイント（もらえる金利収入）が多い、LIGHT FXでスワップ収益をシミュレーションしてみました。

仮にレバレッジ3倍で運用した場合、必要資金は273,967円ですから、年間の利回りは実に36.15%にもなります。

レバレッジ3倍でも高利回りが期待できますから、とても魅力的ですよね。

レバレッジ別！10万メキシコペソ購入に必要な資金

10万メキシコペソを買うには約82万円が必要ですが、レバレッジを利用すれば約3万3千円で購入ができます。

10万メキシコペソをレバレッジ25倍で運用すれば、年間300.87%の利回りです！

レバレッジ3倍でも、年間36.15%の高利回りを狙えます。

金利収益シミュレーター

2024年のメキシコペソの見通しは？

メキシコペソは、中長期的な視点では買われやすい局面にあると見ています。

ただし、アメリカの政策金利次第で相場は大きく変動するので、安易なエントリーは厳禁です。

メキシコペソが「売られすぎと判断できたら買い増す」など、分散してポジションを持つといいですよ。

なお、メキシコペソが売られる局面としては、以下のようなケースが考えられます。

上記のようなケースが起こると、大きく下落する可能性もあるので注意してください。

スワップポイントが高い！おすすめFX会社3選

メキシコペソ　スワップ比較表

スワップ運用する時の3つのコツ

メキシコペソでスワップ運用する際は、次のポイントが大切です。

上記のポイントを抑え、安全なスワップ運用を心がけてください。

アメリカの経済ニュースが重要

スワップ運用の際は、アメリカの経済ニュースが重要になります。

メキシコペソは、米ドルと連動して動くことが多いからです。

前述したように、メキシコはアメリカの依存度が高く、輸出の80％、輸入も50％占めています。

そのためアメリカの経済ニュースには、常に注目しておきましょう

アメリカの経済指標は必ずチェック

次の3つのアメリカ経済指標は、かならずチェックしておいてください。

米雇用統計

雇用者の増減から米国の景気を判断できるのが、米雇用統計です。

3つの中でも最重要指標に位置づけられます。

原油価格

産油が貿易の大きなウエイトを占めているメキシコでは、原油価格は重要な指標です。

特にWTIの動向には、日頃から目を光らせておきましょう。

消費者物価指数（CPI）

消費者が購入する商品やサービスの価格の変動を示す指標です。

将来の金利政策の判断材料にもなるので、要チェックといえるでしょう。

レバレッジは2～3倍程度、ポジションは少なめに

長期的にポジションを保有するスワップ運用では、一時的な含み損も発生します。

レバレッジが高すぎたり、多くのポジションを持っていたりすると、ロスカットにあう可能性が高くなります。

そのためスワップ運用では、下記の内容を守るようにしましょう。

まとめ

メキシコペソと米ドルの関係性や、どのような運用方法がよいかわかったでしょう。

記事のまとめです。

好調なアメリカ経済に支えられ、メキシコも緩やかに成長しています。

アメリカの金利によっては、メキシコペソの下落余地はありますが、売られてもサポートされやすい状況にあるといえます。

スワップ運用の際は、レバレッジを3倍程度までにし、リスクを抑えながらの保有がおすすめですよ。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

メキシコペソ ドルのよくある質問

1メキシコペソは何円？

2024年1月8日の時点では、1メキシコペソは8.566円です。

米ドル/メキシコペソの過去のターニングポイントについては、米ドル/メキシコペソ過去30年のチャート推移を振り返るをご覧ください。

メキシコペソ円の過去最高値はいくらですか？

1990年に記録した54.15円が、過去最高値です。

メキシコペソの理想的なレバレッジは何倍ですか？

スワップ運用での理想はレバレッジ1倍ですが、2～3倍までなら運用してもよいでしょう。

運用時のコツについては、スワップ運用する時の3つのコツで開設しています。