
「OCOってどんな注文なの?」
「どういう風に使うの?」
「注意すべきことは?」
といった悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する「OCO注文の仕組み」を理解すれば、FX初心者でもOCO注文の使い方が分かり、トレードのバリエーションが増やせます。
なぜなら、私もこの方法で「持っているポジションの利益確定と損切り注文を一緒に出したい」という悩みを解決できたからです。
それでは、以下でOCO注文の仕組みや使い方、また注意点などについて紹介します。
OCO(オーシーオー)注文とは?
利益確定と損切り2つの注文を同時に出しておき、一方が約定したらもう片方はキャンセルされるのがOCO(オーシーオー)注文です。
テクニカル分析などで為替の動きを予想しても、完全な先読みは不可能なのがFXの世界です。
そのため、利益確定と損切りの両方を行えると、見逃しやミスによる利益の取りもれを防げます。
それと同時に損失を固定するので、リスク管理に非常に役立つのです。
OCO注文の使い方3つ
指値売りと逆指値売りを行う場合
たとえば、1米ドル=100円のときに、為替レートが上がれば105円で利益確定の指値売り、下がれば95円で損切りの逆指値注文売りの2つの注文を出します。
そして、予報通りに相場が上がれば5円の利益が得られ、下がっても5円以上の損失を被らずに済みます。
ちなみにこの場合、利益確定注文が約定すれば、95円の損切り注文は消滅します。
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【FXの基本】指値注文を30秒で解説!成行・逆指値との違いは?
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【魔法の注文方法】逆指値が1分でわかる!具体例と活用方法【解説】
指値買いと指値売りを行う場合
たとえば、相場が1米ドル=110~120円のレンジで行ったり来たりしている状態で、その間にレートが収まるとの予測のある場合を考えます。
そこで、新規で110円で買って120円で利益確定の指値売りのOCO注文を出します。
もし110円で買えたなら、次に「120円で利益確定の指値売り」と「105円で損切りの逆指値売り」のOCO注文を出すのです。
このように2段階でOCO注文を出すと、繰り返し利益を狙うトレードが可能になります。
逆指値買いと逆指値売りを行う場合
たとえば、1米ドル=105円~110円の間で相場が動き続けていて、そろそろ上方向にチャートが抜けそうな場合を想定します。
このとき、110円で逆指値買い・105円で逆指値売りの新規注文をOCOで出しましょう。
そうすると、110円で上にブレイクすれば自動的に新規で買えます。
逆に105円で下にブレイクすれば、新規で売れます。
このようにOCO注文を活用すれば、ブレイクのタイミングを逃さず相場に乗れるのです。
OCO注文発注までの流れ(成り行き新規・OCO決済)
GMOクリック証券の取引画面を参考に、OCO注文を発注するまでの流れを見てみましょう。
step
1成り行き注文の後、決済同時発注~有効期限までを決める
- まず成り行き注文の設定を行う
- 「決済同時発注」から、「OCO」を選択
- 指値幅を指定
- 逆指値幅を指定
- 有効期限を選択
- 「確認画面へ」ボタンをクリック(タップ)
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2注文確定ボタンを押す
step
3注文完了
ここまでで注文完了です。
また確認画面へ行く前に、「確認省略」にチェックを入れれば、画面移動なしで注文を完了できます。
OCO注文取り消し方法
続いて発注したOCO注文を取り消す方法を見てみましょう。
step
1変更・取消欄から、「取消」を選択
step
2「取消確定」ボタンを押し、完了
「取消確定」を押せば、OCO注文の取り消しが完了します。
OCO注文のデメリット(注意点)
成り行きで新規発注を出して実際にポジションを持った場合、あらためてOCO注文を出す手間がかかるデメリットがあります。
たとえば、デイトレードやスキャルピングなど取引を頻繁に行う場合、決済のOCO注文を出すのが非常に手間になるうえ、誤発注の原因にもなりかねません。
発注に必要なクリック数をカウントすると、成り行き注文を出してから決済注文の結果を確認するまでに「5回」です。
特に短期売買では、誤発注が命取りになる場合もあるので、注意しましょう。
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【成行注文とは?】スグに注文・決済ができるFXの基本的注文方法
デメリットを軽減させる方法
上記の問題は、新規発注時に決済のOCO注文を同時に出すと軽減できます。
この場合に必要なクリック数をカウントすると、
- 成り行き注文の発注
- ポジションの保有の確認
- 決済注文の約定の確認
となるので、3回に減ります。
このようにクリック数が減れば、時間の節約にもなり誤発注も減らせるため、オススメです。
OCO注文と関係性の深い注文方法2つ
IFD(イフダン)注文
新規注文と決済注文をまとめて出せる注文方法が、IFD注文です。
たとえば、現在のレートが1米ドル=100円の場合を想定します。
そこから95円に下がったところで新規の指値買い注文を、105円に上がったところで利益確定の決済指値売り注文の2つを出します。
相場が思惑通りに動けば、10円分の利益を得られます。
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IFD注文で新規・決済を同時発注!上手に使うポイントとは?
IFO(イフダンオーシーオー)注文
なぜIFD注文がOCO注文と関係あるのか、それは、IFO注文はその2つの組み合わせだからです。
そんなIFO注文には、「新規注文」と「利益確定」さらに「損切り」をすべて一度で注文可能なメリットがあります。
たとえば、1米ドル=100円のときにIFO注文で買いから入るとします。
95円まで下がったところで新規の指値買い注文、105円で利益確定の決済指値売り注文、90円で損切りの決済逆指値売り注文を出せます。
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IFO注文とは?IFD、OCOの良いトコどり!上手な使い方を紹介
注文方法はデモトレードで練習しよう!
FXの注文方法は、デモトレードで練習しましょう。
本番前に各注文方法の仕方を学んでおけば、本番の取引でも迷わずスムーズに注文ができます。
まだ操作方法もよくわかっていないのに本番の取引を始めると、誤操作によりお金を無駄にしてしまう恐れがあります。
そのためデモトレードが行えるFX会社で、注文の仕方を練習しておくのがオススメです。
FX会社注文機能比較
※外為ジャパンのみ、デモトレードが行えないので注意してください。
OCO注文が使いやすくて初心者におすすめのFX会社!
最後に、注文機能と分析機能が使いやすいおすすめのFX会社を3社紹介します。
FX取引高 国内第1位! デイトレに強い「GMOクリック証券」
- 取引高8年連続 国内第1位 (ファイナンス・マグネイト社調べ2012年1月~2019年12月)
- 全通貨最安水準のスプレッド!デイトレに最適
- 38種類のテクニカル指標があり、分析ツールが充実
取引ツールが使いやすく、分析ツールも充実しているので、プロのトレーダーに人気!
さらに低スプレッド・高スワップなので欠点がないFX会社といえます。
いろんなFX会社を使った結果、最後はGMOクリック証券に落ち着くトレーダーが多いのが特徴です。
取引結果をグラフ化!問題点を分析して改善できる「DMM FX」
- 全通貨最安水準のスプレッド!デイトレに最適
- トレード記録を自動で分析してくれる取引通信簿で実力UP
- 29種類の豊富なテクニカルツールでライバルに差をつけるプレミアチャート
全ての通貨ペアでスプレッドが業界最狭水準として有名で、デイトレやスキャルピングをするトレーダーに大人気です。
取引通信簿はトレードの損益や勝率、トレード内容を全てグラフ化してくれるので、FX初心者に特にオススメです。
取引通信簿で分析しながらトレードをできるので、大負けしにくく、コツコツ稼げるトレーダーになりやすいと言えます。
1通貨4円から取引可能!少額から取引できる「SBI FXトレード」
- 取引通貨単位は業界最小の「1通貨」ドル円なら4円からOK
- すべての通貨において業界最狭水準のスプレッドを提供中
- 1000通貨未満の取引ならドル円スプレッド0円!コスト0円でトレードが可能
スプレッドは業界最狭水準かつ原則固定なので、低コストで取引が可能です。
1000通貨未満の取引ならドル円のスプレッドが0円!少額トレーダーにはもってこいの口座です。

それぐらい低コストで使いやすいシステムを提供するFX会社ということですね!

OCO注文 まとめ
上記で紹介した「OCO注文の使い方」を実践すると、今後はOCO注文をどう活用するかで悩むことは一切なくなり、相場の局面に合わせた適切な使い分けができます。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- 利益確定と損切り2つの注文を同時に出し、一方が約定したらもう片方はキャンセルされるのがOCO注文
- 相場に応じて「指値売りと逆指値売り」や「指値買いと指値売り」、「逆指値買いと逆指値売り」の3パターンで活用できる
- クリック回数を減らすため、新規注文を出すと同時にOCO注文も出すのがオススメ
「いろんな使い方があって、覚え切れない」と最初は思うかもしれません。
しかし一度身につけてしまえば、OCO注文を上手く使って、リスクコントロールが簡単にできるようになります。
面倒がらず、コツコツと知識や技術を学んでいってくださいね。