
SBI証券でFX自動売買はできるの?
積立FXとWealth Navi for SBI証券の特徴や注意点が知りたい
どちらが初心者におすすめなのか教えて!
といった悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する「積立FXとWealth Navi for SBI証券の違い」を理解すれば、FX初心者でもどちらが自分に合うのか判断できるようになります。
注意点を踏まえて積立FXとWealth Navi for SBI証券のどちらを使うか選びましょう。
それではまず「SBI証券でFX自動売買はできるのか」から紹介します。
SBI証券でFX自動売買はできるの?
2019年8月時点では、SBI証券はFX自動売買サービスを提供していません。
ただし、SBI FXトレードの口座では、定期的に外貨を購入してくれる「積立FX」を提供しています。
積立FXは、定期的な積立を自動化したサービスで、決済自体は自分で行います。
SBI証券の口座では、ロボアドバイザーによる自動運用システム「Wealth Navi for SBI証券」を取り扱っています。
つまり、SBI証券では他社のような自動売買はできないのが現状です。
SBI FXトレード「積立FX」 2つの特徴

特徴①手間が省ける
SBI証券の積立FXは「毎日・毎週・毎月」から積み立てる頻度を選択すればシステムが自動的に積み立ててくれるので、ユーザーによる為替レートのチェックや発注の手間が省けます。
そのため仕事で忙しい人でもFXができるのがメリットです。
特徴②ドルコスト平均法のメリットを受けられる
購入のタイミングを分散させることで平均取得単価を下げられる「ドルコスト平均法」の恩恵を受けられるのもメリットです。
なぜなら、積立FXは毎回の購入金額を固定するため、為替が変動すると購入数量が変動する仕組みになっているからです。
平均取得単価が下がれば、その分利益も大きくなります。
SBI FXトレード「積立FX」 2つの注意点
上記のように積立FXには2つの魅力的なメリットがありますが、注意点もあるので以下で解説します。
注意点①スプレッドが高い
SBI証券の積立FXはスプレッドが高いので気をつけてください。
具体的には米ドル円の業界最安水準が0.2銭なのに対し、積立FXは5.0銭と約17倍です。
積立FXでは購入頻度が選べるので「毎月」に設定して積立を減らせば、その分スプレッドの負担も抑えられますよ。
注意点②残高不足に注意
積立FXの積立資金は口座引き落としに対応していないので、定期的に積立FXの口座残高をチェックしないと残高不足で積み立てられなくなります。
しかし、毎回の積立金額は固定されているので、残りどのくらいの期間で残高がなくなるのか逆算して、計画的に補充すれば大丈夫です。
Wealth Navi for SBI証券 2つの特徴
一方Wealth Navi for SBI証券にはどんな特徴があるのでしょうか。
特徴①従来の資産運用が全て自動化されている
Wealth Navi for SBI証券では、投資対象の選択や入金・発注・再投資まで従来なら全て自分で行っていたプロセスが全て自動化されているのが特徴です。
ノーベル賞を受賞した運用理論に基づいて、コツコツと長期的な利益を追求するスタイルなので、相場の動きに一喜一憂せず安定して運用できます。
特徴②手数料体系がシンプル
Wealth Navi for SBI証券は手数料体系が判りやすいのも特徴です。
具体的には、トレーダーの預かり資産の1%(年率)、ただし3,000万円を超える部分は0.5%で、最大0.90%まで手数料が割り引かれる「長期割」もあります。
つまり、通常の手数料プランで運用資産が3,000万円以下だと、年間1%以上の利回りを達成できれば儲かるのです。
Wealth Navi for SBI証券を利用する際の注意点2つ
ただしWealth Navi for SBI証券には注意点もあるので、以下で2つ解説します。
注意点①儲からなくても手数料がかかる
ひとつ目の注意点は利益が出なくても運用手数料が取られることです。
Wealth Navi for SBI証券の手数料は、先述のとおり預かり資産を基準として計算されるからです。
また手数料率についても、楽天証券の「楽ラップ」やマネックス証券の「マネラップ」では1%以下、松井証券の投信工房では0.4%以下である中、Wealth Navi for SBI証券は少し高めなのもデメリットといえます。
注意点②最初に10万円用意する必要がある
Wealth Navi for SBI証券は初期投資として10万円、以降1万円単位で投資する仕組みです。
楽天証券の楽ラップの初期投資金額も同様の10万円ですが、マネックス証券のマネラップでは1,000円、松井証券の投信工房では500円から始められるので、Wealth Navi for SBI証券は少しハードルが高いのではないでしょうか。
積立FXとWealth Navi for SBI証券の2つの違い
積立FXとWealth Navi for SBI証券の特徴と注意点を紹介したので、ここでは両者の違いについてまとめてみました。
違い①現金化するまでにかかる時間
ひとつ目の違いは現金化するまでにかかる時間です。
積立FXは積み立てているポジションの決済注文を出せばすぐに現金化できますが、Wealth Navi for SBI証券ではETFを中心に運用しているため、現金化するまでに時間がかかります。
そのため、万が一に備えて換金性を重視する場合は積立FXを選んだほうが無難ですよ。
違い②手数料体系
積立FXは取引手数料や運用手数料・口座管理手数料は無料ですが、購入する度に購入数量に応じたスプレッドがかかります。
一方Wealth Navi for SBI証券は、購入数量や頻度に関係なく、トレーダーの預かり資産に対して決められた運用手数料がかかります。
このように積立FXは取引量に連動した手数料がかかるので、たくさん積み立てたい人には向いていないといえます。
FX初心者に積立FXとWealth Navi for SBI証券はどちらがおすすめ?
FX初心者にはWealth Navi for SBI証券のほうがおすすめです。
なぜならWealth Navi for SBI証券なら資産運用全体を任せられますが、積立FXは積立数量や頻度・通貨ペアなど運用に必要な要素を自分で決めなければならないからです。
そのためFXの基礎知識を勉強してデモトレードで経験を積み、自分で取引判断をできる自信がついたら積立FXにシフトするといいでしょう。
SBI証券の2つのFX自動売買 まとめ
上記で紹介した「初心者におすすめのWealth Navi for SBI証券」を実践すると、今後は積立FXとWealth Navi for SBI証券の違いが知りたいと悩まずにすみ、初心者向けのWealth Navi for SBI証券で運用できるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- SBI証券にはFX自動売買はないが、積立FXやWealth Navi for SBI証券といった自動売買類似のサービスがある
- 積立FXとWealth Navi for SBI証券には、換金性と手数料体系に違いがある
- 投資判断全体を任せられるため、初心者は自信がつくまではWealth Navi for SBI証券で運用するのがおすすめ
「運用を全部任せるWealth Navi for SBI証券なんて信用して大丈夫なの?」と思う方もおられるでしょう。
その場合はFXに関する知識と投資経験を身につけて、積立FXにシフトするといいですよ。
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それぐらい低コストで使いやすいシステムを提供するFX会社ということですね!
SBI FXトレードの自動売買に関するQ&A
SBI証券にはFX自動売買サービスはなく、SBIFXトレードで「積立FX」というサービスを提供しています。
積立FXはあくまで外貨の購入を自動化しただけなので、決済は自分で行います。
→詳しくは「1.SBI証券でFX自動売買はできるの?」で解説しています。
積立FXは外貨の購入を自動化してくれるサービスですが、Wealth Navi for SBI証券は資産運用の全てを自動化してくれるサービスです。
積立FXは積み立てる条件を自分で設定できるので、裁量の範囲が広くなります。
あと手数料体系や初期投資に必要な資金も違います。
→詳しくは「2.SBI FXトレード「積立FX」 2つの特徴」と「4.Wealth Navi for SBI証券 2つの特徴」で解説しています。
FX初心者にはWealth Navi for SBI証券がおすすめです。
その理由はWealth Navi for SBI証券なら資産運用全体を任せられますが、積立FXは積み立ての条件を自分で決める必要があるからです。
自分で投資判断ができるようになってから積立FXにシフトするといいですよ。
→詳しくは「7.FX初心者に積立FXとWealth Navi for SBI証券はどちらがおすすめ?」で解説しています。