スワップ利益の税率はいくら?
スワップ利益にかかる税金を抑える方法が知りたい
節税できるFX会社があれば教えて!

この記事をお読みということは、きっと上記のような疑問やお悩みをお持ちなのではないでしょうか?
FXは損益の形が色々あるので、初心者の方は混乱してしまいますよね。
「税金こんなに払わずに済んだのに!」ということにならないよう、今回はスワップポイントの税金について解説します。
記事の後半では、節税になるノウハウも載せていますので、該当する方は参考にしてみてください。
それではまずスワップ利益が課税される2つの基準について解説します。
スワップポイントとは?
スワップポイントとは、取引する通貨ペアの2国間の政策金利の差額のことで、日々受け渡しが行われる金利です。
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ちなみに、FXでは為替差益とスワップポイントの利益どちらにも税金がかかります。
そこでこの記事で、スワップポイントの税金の仕組みと節税におすすめの方法とFX会社を見ていきましょう。
スワップポイントの利益に税金がかかる2つの基準
本業としての給料があるかどうかで、スワップ利益が課税される基準は次の2つに分かれます。
- サラリーマンの場合は年間38万円
- 専業主婦・学生の場合は年間20万円
それぞれの基準について、以下で詳しく見ていきましょう。
基準①会社員の場合は年間20万円
会社員の場合は、1年間の利益が20万円を超えると税金がかかります。
なお20万円の判定は、為替差損益とスワップポイントの損益を合計して20万円を超えるかどうかで判断します。
ポイント
1年間の損益計算は、1月1日~12月31日で行います。
基準②専業主婦・学生の場合は年間38万円
専業主婦・学生の場合は、1年間の利益が38万円を超えると税金がかかります。
また為替差益と合計したり、38万円の判定を行うルールはサラリーマンと同じです。
注意
ちなみに主婦や学生は、1年間の利益が38万円を超えると税金がかかるだけでなく、夫や親の扶養からも外れてしまうので注意してください。
スワップポイントの利益に対する税率はいくら?
スワップポイントの税率は、為替差益と同じく20.315%です。
20.315%の内訳
- 所得税15%
- 復興特別所得税0.315%
- 住民税5%
所得税と復興特別所得税は、利益が出た翌年の3月15日までに最寄りの税務署で申告・納税してください。
また住民税は、利益が出た翌年の給料から天引きするか、納付書を送付してもらい金融機関やコンビニで納税します。
スワップポイントに税金がかかる2つのパターン


- ポジション未決済でも毎日課税される
- ポジション決済時にまとめて課税される
税金の計算が変わってくるので、取引する口座がどちらのパターンなのか確認しておきましょう。
①ポジション未決済でも毎日課税される
ひとつ目はポジションが未決済でも毎日税金がかかるパターンです。
例えば、1日あたりの買いスワップが+60円の米ドル円を保有している場合、毎日60円ずつスワップポイントに税金がかかります。
メリット:もらったスワップポイントを好きな時に使える
このパターンのメリットは、もらったスワップポイントを好きな時に使えることです。
なぜなら、ポジションが未決済でもスワップポイントが毎日もらえるからです。
スワップ投資の利益をこまめに引き出して使いたい人には便利な仕組みといえます。
デメリット①年間の利益を調整できない
毎日自動的に年間損益に含まれてしまうため、1年間の利益を調整できないのがデメリットです。
例えば、年間の利益が19万円で、スワップポイントの利益が5万円だったとしましょう。
自動的に年間の利益が24万円になり、サラリーマンは確定申告せざるを得なくなります。
デメリット②確定申告をする必要が出てくる
確定申告の手間がでてしまうデメリットもあります。
なぜなら、ポジションを保有しているだけでスワップポイントが課税されるので、年間利益の調整ができず確定申告が必要になる可能性が高まるからです。
ただし毎年確定申告をしていればある程度は慣れてきますし、電子申告と口座引き落としの手続きをすれば、自宅で全て完結するのでたいした手間にはならないですよ。
②ポジション決済時にまとめて課税
2つ目はポジションの決済時点で、貯まっていたスワップポイント全額に課税されるパターンです。
例えば、1日あたりの買いスワップポイントが+60円の米ドル円を10日目に決済したとしましょう。
9日目まではスワップポイントの利益は実現利益としてカウントされず、決済した10日目に600円全額に税金がかかります。
メリット①ポジションを決済するまで確定申告が不要
ひとつ目のメリットは、ポジション決済時にまとめてスワップポイントが課税されるため、ポジションを決済するまで確定申告が不要になることです。
ただし、含み損が拡大して、ロスカットによりポジションが強制的に決済されないよう気をつけてください。
メリット②年間の利益を調整できる
2つ目のメリットは、1年間の利益を調整できることです。
例えば、サラリーマンで
- 1年間の為替差益が15万円
- スワップポイントの利益が10万円
だったとします。
年内にスワップポジションを決済してしまうと、確定申告が必要になります。
しかし、年が明けてから決済しすれば損益が20万円を超えず、確定申告が不要になるからです。
また主婦や学生は、為替差益とスワップポイントの利益の合計が38万円を超えないように調整するといいですよ。
ちなみにSBI FXトレードと外為オンラインは、未決済ポジションのスワップ利益は課税されませんが、GMOクリック証券は未決済ポジションのスワップ利益も課税されます。
損失が出ても確定申告をする【節税方法】
損失が出ても確定申告をしましょう。
なぜなら、損失が出た年から3年間は「損失の繰越控除」という制度が使えるからです。
この制度を使うと毎年確定申告をし続ける手間はかかりますが、向こう3年間で出た利益と損失を相殺して節税できますよ。
例えば
1年目に30万円の損失を申告すれば、2年目に40万円の利益が出ても、繰り越した30万円の損失と相殺して利益を10万円にできます。
2年目の税金は20,315円で済むのです。
仮に損失の繰越控除を使わない場合、2年目の利益は40万円になるので、節税した場合の4倍の81,260円も払わなけれななりません。
確定申告がしやすいFX口座
確定申告って、書類の準備や計算で慣れない人には面倒な作業ですよね。
FX会社によっては、確定申告の方法について親切に説明してくれているところもあります。
FXの歩き方編集部内で、一番わかりやすくオススメできると思ったのはヒロセ通商でした。

図式でわかりやすく解説されている。
スワップポイントへの課税を先延ばしする方法と2つの条件
「スワップ益はあるけど、今すぐに納税するには利益が少ないし先延ばししたいなぁ」という方のために、スワップポイントの税金を先延ばしする方法をお教えします。
しかし、節税するにはお使いのFX口座が次の2つの条件をクリアする必要があります。
- スワップポイントが毎日口座資産に反映されるFX会社を使う
- 未決済ポジションが課税対象外となるFX会社を使う
それぞれの条件の詳しい内容と、方法を解説します。
条件①毎日のスワップポイントが口座資産に反映される
1つ目は、未決済ポジションのスワップ損益が口座資産に反映されるかどうかです。
口座資産に反映されれば、出金できるからです。
この条件をクリアしているFX口座であれば、スワップポイントが貯まったときに、ポジションが未決済であってもスワップ益のみ出金ができます。
条件②未決済ポジションのスワップ損益が課税対象外である
2つ目は、未決済ポジションのスワップ損益が非課税であることです。
意外ですが、FX会社によって経理処理が異なるため課税と非課税のボーダーが違ってくるのです。
条件①とこの条件②を満たせば、スワップ益を出金して使っていたとしても税金を納める必要がありません。
つまり、ポジションを決済するまで納税義務が発生しないのです。
2つの条件を満たすFX口座でオススメは次の2社です。
スワップの課税を先延ばしできるFX会社
5000円から取引ができる!みんなのFX
みんなのFXは「高スワップ・低スプレッド」な上に、約定力が99.9%なのでデイトレにも向いています。
特に高スワップなのが有名で、スワップ金利狙いの取引では多くのトレーダーが使っています。
1000通貨対応なので、ドル/円なら約5千円で取引できるのも初心者には嬉しいです。
1通貨4円から取引可能!少額から取引できる「SBI FXトレード」
- 取引通貨単位は業界最小の「1通貨」ドル円なら4円からOK
- すべての通貨において業界最狭水準のスプレッドを提供中
- 1000通貨未満の取引ならドル円スプレッド0円!コスト0円でトレードが可能
スプレッドは業界最狭水準かつ原則固定なので、低コストで取引が可能です。
1000通貨未満の取引ならドル円のスプレッドが0円!少額トレーダーにはもってこいの口座です。

それぐらい低コストで使いやすいシステムを提供するFX会社ということですね!
工夫しだいでスワップポイントの税金はお得に! まとめ
上記で紹介した「スワップ利益の節税方法」を実践すると、今後は確定申告が必要になる基準を超えないように年間利益を調整して、節税できるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
まとめ
- スワップポイントの利益は為替差益と足して、20.315%の税金がかかる
- 年間利益が20万円(専業主婦や学生は38万円)を超えると確定申告が必要
- スワップ振替機能があるFX会社を使って、年間利益を調整すれば節税できる
「スワップポイントは毎日勝手につくものだと思ってた」という方は、20万円(38万円)の壁をわずかに超えて余計な税金を払っていた可能性があります。
気になる方はこの記事で紹介した節税方法を実践して、少しでもスワップ利益を守ってくださいね。
スワップポイントの税金に関するQ&A
かかります。
為替損益にかかる税率と同じく、20.315%が課せられます。
FX口座によって、課税されるタイミングが違うので、スワップ振替機能があるFX会社を使って年間利益を調整すれば納税を先延ばしすることができます。
⇒詳しくは
参考元