
南アフリカランドのチャート推移はどうなってる?
これまでどんな変動要因があったのかな?
ランド投資の注意点も教えて!
こんな疑問や悩みはありませんか?
南アフリカランドは長期的に下降中です。
下落要因は様々ですが、特に米国との関係性や中国経済の動向、原油価格に大きな影響を受けます。
また南アフリカランドは為替差損が大きくなるリスクがあるため、運用はスワップポイント狙いがオススメの通貨です。
今回は南アフリカランドのチャート推移や変動要因、チャート分析のコツや投資の注意点を紹介します。
この記事の参考にした書籍
南アフリカランド/円のリアルタイムチャート
南アフリカランド/円のリアルタイムレート
現在の売買強弱
- RSI(相対力指数) (14)
- ストキャスティクス %K(14,3,3)
- 商品チャンネル指数 ̣(20)
- ADX (14)
- Awesomeオシレーター モメンタム(10)
- MACDレベル (12, 26)
- ストキャスティクスRSIファースト(3,3,14,14)
- ウィリアムズ%R(14)
- ブル・ベア・パワー
- アルティメット・オシレーター(7,14,28)
- 指数移動平均線 (5)
- 単純移動平均線 (5)
- 指数移動平均線 (10)
- 単純移動平均線 (10)
- 指数移動平均線 (20)
- 単純移動平均線 (20)
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- 単純移動平均線 (30)
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- 単純移動平均線 (50)
- 指数移動平均線 (100)
- 単純移動平均線 (100)
- 指数移動平均線 (200)
- 単純移動平均線 (200)
- 一目均衡表基準線(9,26,52,26)
- 出来高加重移動平均(20)
- ハル移動平均線 (9)
南アフリカランドの見通し
南アフリカランドはしばらく上がらない見通しです。
ネガティブ材料が多く、ポジティブ材料優勢にはなりにくい状況のためです。
主要輸出先の中国や欧州の経済停滞、米国との関係悪化、資源価格の低下など、外的要因・内的要因が重なり経済は停滞。
経済成長率も2016年以降は1%以下となっています。

これらの問題はすぐに解決するものではなく、景気好転の期待は薄いわ。
野村證券では、向こう1年の南アフリカランドを7.1~8.1円と予想しています。
-
マーケットアウトルック - 南アフリカランド -|野村の投資情報|野村證券
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直近10年の南アフリカランドチャート推移
南アフリカランドは長期チャートで見ると下降中です。
この10年の間には、南アフリカランドが大きく下落した要因があります。
南アフリカランドの下落要因
- 2008年:リーマンショック
- 2011年以降:複合的要因
南アフリカランドはリーマンショックのように一気に下落するケースもあれば、複合的要因でゆるやかに下落するケースもあります。
2008年リーマンショック
リーマンショック当時、南アフリカランドも大きく下落しました。
これは世界的な経済危機だったためです。

各通貨は軒並み下落、大混乱を招いたわ。
当時は世界的なリスクオフムードとなり、他の高金利通貨同様南アフリカランドも大きく下落。
たとえば対円の場合、国際的なリスクがあったときは日本円が買われやすくなるため、ランド安になってしまうんです。
2011~2016年初頭の下落
2011年以降は短期的に上下することはあっても、長期的には下落しています。
その理由は、下記のさまざまな要因が重なったためです。
複合的な下落要因
- 米国の金利上昇による新興国からの資金流出懸念
- 資源価格の下落
- 2015年の干ばつによる景気低迷
- 政局の混乱
また2015年~2016年にいたっては、中国経済も低迷しています。
中国は南アフリカの主要貿易相手国のため、影響を受けました。
直近1年の南アフリカランドチャートと変動要因
2018年12月~2019年12月のチャートを見ると、上下を繰り返しながら下降しているのがわかるかと思います。
その中でも特に目立つのが、2019年8月の下落。
これは米中対立の激化が原因です。
下落要因
- 米FOMCを受けたドル買い・南アフリカランド売りの流れ
- トランプ大統領による「中国製品に対しての10%の追加関税」報道

8月2日には、6月14日以来の更新となる7.203円の安値をつけたのよ。
南アフリカランドに影響する要因
米国との関係性
米国との関係性は南アフリカランドに大きな影響を与えます。

米国による新興国に対する追加関税などの関係悪化は、強力なネガティブ材料になるわ。
たとえば米国は2018年3月に鉄鋼とアルミニウムに追加関税処置を行いましたが、これを受け鉄鋼製品の輸出率が高い南アフリカの通貨は下落しました。
また米国経済の良し悪しは世界経済の良し悪しにもつながります。
米国経済=世界経済は悪くなると安全通貨が買われやすくなるため、新興国通貨は下落してしまうんです。
中国経済の動向
続いて重要なのが中国経済の動向です。
中国は世界2位の経済大国であり、南アフリカの最大の輸出先でもあります。
中国の経済が減退すれば、国内への輸入も減ります。
そうなると南アフリカの輸出額が減るため、経済収支が悪化してしまうんです。
原油価格

原油価格は為替に影響を与えることで知られているわ。
南アフリカは原油輸入国なので、原油価格の影響を大きく受けます。
たとえば原油価格が高水準だと、ランド高要因となります。
つまり、原油価格が高いと買われ、安いと売られる傾向にあるんです。
新興国通貨の中でも、南アフリカは原油との関係性が変わっているので注意しましょう。
南アフリカランドチャート分析のコツ
ここからは、チャート分析のコツを3つ紹介します。

移動平均線のクロス
南アフリカランド/円のエントリーは移動平均線のクロスを使います。
まずファンダメンタルズ分析で総合的な相場の方向性を判断。
そして移動平均線のクロスで上昇と判断した場合は買い、下降と判断した場合は売りでエントリーします。
イグジットは買いポジションなら移動平均線のデッドクロス、売りポジションならゴールデンクロスで行いましょう。
ボリンジャーバンドも併用
移動平均線とボリンジャーバンドを併用するやり方もあります。
こちらもまずはファンダメンタルズ分析を行います。
そして参照期間200の移動平均線を表示し、ローソク足の下で推移しているときは上昇、ローソク足の上で推移しているときは下降と判断。
ファンダメンタルズ分析と同じ結果なら、参照期間21のボリンジャーバンドの±2σでエントリーします。

上昇なら-2σ、下降なら+2σにタッチしたタイミングでエントリーしましょう。
イグジットは、ローソク足が移動平均線をブレイクしたタイミングです。
日経平均株価とVIX指数
日経平均株価とVIX指数を見るのもおすすめです。
日経平均株価と南アフリカランド/円の動きは連動しているからです。
またVIX指数が20以上だとランド/円は長期的に下落、20以下だと長期的に上昇する傾向があります。
エントリータイミング
- 日経平均株価が下落中、もしくはVIX指数が20以下でネガティブ材料優勢なら売りエントリー
- 日経平均株価が上昇中、もしくはVIX指数が20以上でポジティブ材料優勢なら買いエントリー
イグジットは売りポジションならポジティブ材料が出たとき、買いポジションならネガティブ材料が出たときに行います。
南アフリカランド投資の注意点
南アフリカランド/円は為替差益を狙うよりもスワップポイント運用がおすすめです。
なぜなら、為替差益を狙った取引は非常にリスクが大きいからです。

新興国通貨は値動きが激しく為替変動が大きいため、メジャー通貨以上の損失になる場合があるわ。
注意
たとえば予想と反対に動いてしまう場合、米ドル/円をレバレッジ1倍、100万円の資金で1万通貨取引すると、1円動くと1万円の損失。
しかし南アフリカランドは100万円あれば7万通貨保有できるため、1円動くと7万円の損失になってしまいます。
スワップポイントのサヤ取り(両建て)なら、為替差を気にせずにスワップ運用に集中できますよ!
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南アフリカランドのスワップポイントが1番高いFX会社と投資のコツ3つ
南アフリカランドのスワップシミュレーション


レバレッジ | 必要資金(10万通貨) | 利回り(年間スワップ25,915円) |
1倍 | 662,900円 | 3.90% |
3倍 | 220,967円 | 11.72% |
5倍 | 132,580円 | 19.54% |
10倍 | 66,290円 | 39.09% |
25倍 | 26,516円 | 97.73% |
【2020年11月6日LIGHT FXのデータから算出 レート:6.629円】
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南アフリカランド投資の手順
- もらえる金利が多いFX会社に口座を開設
- 南アフリカランド/円を購入
- 決済せずに長期間待つ
- 毎日スワップがもらえるので、ある程度貯まったら投資額を増やし、もらえるスワップを増やす
注意
- スワップポイントを比較するときは、平均付与額が高い口座を選ぶ
- スプレッドは重要ではなく、あくまでスワップを重視
- レバレッジは1~3倍、最大でも5倍程度に抑えて運用する
南アフリカランドのスワップ比較表
南アフリカランドのチャート まとめ
今回は南アフリカランドのチャート推移や変動要因を紹介しましたが、いかがでしたか?
南アフリカランドは米国との関係や中国の動向、原油価格に大きな影響を受ける通貨です。
そのためファンダメンタルズ分析を行う際は、上記のポイントは必ずおさえるようにしてくださいね。
では最後に今回の内容をおさらいしておきましょう。
南アフリカランドのチャート Q&A
長期チャートで見ると下降中です。
この10年南アフリカランドは、リーマンショックをはじめ米国金利上昇や原油価格の下落、景気低迷や政局の混乱など、様々な要因で下落しました。
2015~2016年は中国経済の低迷も下落要因となっています。
下記の3つは、南アフリカランドに大きな影響を与えます。
- 米国との関係性
- 中国経済の動向
- 原油価格
南アフリカランドでトレードする場合、この3つのポイントは非常に大切ですので必ずチェックしておきましょう。
為替差益狙いのトレードはリスクが大きいので注意してください。
たとえば予想と反対に動いてしまう場合、米ドル/円をレバレッジ1倍、100万円の資金で1万通貨取引すると、1円動くと1万円の損失。
しかし南アフリカランドは100万円あれば7万通貨保有できるため、1円動くと7万円の損失になってしまいます。
南アフリカランドは為替差損が大きくなる恐れがあるため、スワップポイントの両建などおすすめです。
南アフリカランドの見通しはしばらく良くないですが、追加利下げの可能性は高くありません。
そのため高金利通貨としての魅力は健在であり、今後も高水準のスワップポイントを期待できます。
もし南アフリカランド投資を考えているのなら、スワップポイント運用を検討してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。