
南アフリカランドってどんな推移をしているの?
過去のチャート推移は下落?上昇?
政策金利の推移はどうなってる?
これから南アフリカランドへの投資を考えている方は、為替の推移状況は知っておきたいですよね。
この記事では、南アフリカランドがどのような推移をしてきたのか・なぜそのように推移したのかを解説したいと思います。
チャートの動きには必ず理由があります。
過去の推移を知り、これからの動向予測に役立てましょう!
それではまず、現在の為替の値動きの確認です。
この記事の参考にした書籍
南アフリカランド/円リアルタイムチャート
南アフリカランド/円リアルタイムレート
南アフリカランドのレート推移表

ZAR/JPY | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 7.725 | 7.975 | 7.712 | 7.852 | 7.571 | 7.407 | 7.688 | 7.197 | 7.193 | 7.245 | ||
2018 | 9.053 | 9.098 | 8.929 | 8.874 | 8.752 | 8.32 | 8.255 | 7.808 | 7.589 | 7.809 | 7.98 | 7.942 |
2017 | 8.485 | 8.574 | 8.599 | 8.225 | 8.431 | 8.575 | 8.539 | 8.285 | 8.405 | 8.197 | 8.018 | 8.677 |
2016 | 7.269 | 7.288 | 7.343 | 7.418 | 7.2 | 6.929 | 7.12 | 7.332 | 7.258 | 7.476 | 7.769 | 8.319 |
2015 | 10.219 | 10.241 | 9.982 | 9.966 | 10.076 | 10.056 | 9.849 | 9.276 | 8.789 | 8.831 | 8.662 | 8.094 |
2014 | 9.511 | 9.262 | 9.541 | 9.722 | 9.774 | 9.563 | 9.553 | 9.595 | 9.785 | 9.866 | 10.48 | 10.306 |
2013 | 10.052 | 10.453 | 10.337 | 10.647 | 10.501 | 9.823 | 10.112 | 9.662 | 9.948 | 9.854 | 9.81 | 9.918 |
2012 | 9.645 | 10.294 | 10.795 | 10.457 | 9.797 | 9.366 | 9.52 | 9.494 | 9.451 | 9.09 | 9.217 | 9.726 |
2011 | 11.916 | 11.472 | 11.504 | 12.389 | 11.937 | 11.838 | 11.751 | 11.026 | 10.014 | 9.684 | 9.501 | 9.507 |
2010 | 12.203 | 11.734 | 12.192 | 12.687 | 11.907 | 11.9 | 11.603 | 11.63 | 11.737 | 11.798 | 11.739 | 12.058 |
南アフリカランドのテクニカル分析メーター
- RSI(相対力指数) (14)
- ストキャスティクス %K(14,3,3)
- 商品チャンネル指数 ̣(20)
- ADX (14)
- Awesomeオシレーター モメンタム(10)
- MACDレベル (12, 26)
- ストキャスティクスRSIファースト(3,3,14,14)
- ウィリアムズ%R(14)
- ブル・ベア・パワー
- アルティメット・オシレーター(7,14,28)
- 指数移動平均線 (5)
- 単純移動平均線 (5)
- 指数移動平均線 (10)
- 単純移動平均線 (10)
- 指数移動平均線 (20)
- 単純移動平均線 (20)
- 指数移動平均線 (30)
- 単純移動平均線 (30)
- 指数移動平均線 (50)
- 単純移動平均線 (50)
- 指数移動平均線 (100)
- 単純移動平均線 (100)
- 指数移動平均線 (200)
- 単純移動平均線 (200)
- 一目均衡表基準線(9,26,52,26)
- 出来高加重移動平均(20)
- ハル移動平均線 (9)
南アフリカランドの政策金利推移
南アフリカランド | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021年 | 3.50 | |||||||||||
2020年 | 6.25 | 6.25 | 5.25 | 4.25 | 3.75 | 3.75 | 3.50 | 3.50 | 3.50 | 3.50 | 3.50 | 3.50 |
2019年 | 6.75 | 6.75 | 6.75 | 6.75 | 6.75 | 6.75 | 6.50 | 6.50 | 6.50 | 6.50 | 6.50 | 6.50 |
これまでの南アフリカランドチャート推移
これまでの推移を見ると下落傾向にあります。過去10年間を遡ってみると、大きく下落した要因は2つです。
まずは2008年のリーマンショック。
これは世界的な経済危機だったので、南アフリカランドだけでなく他の通貨も暴落しました。
もう1つは、2015~2016年の中国経済の低迷です。
南アフリカは中国の輸出に頼っているため、2015年からの中国経済低迷の影響を受けて下落しました。
チャート推移から見る南アフリカランド下落要因3つ
南アフリカランドのチャート推移から見ると大きく2度の下落をした後も、好転することなく下落が続いています。
それには、次の3つの要因を挙げられます。
- 米ドルの利上げ
- 米国経済の悪化
- 大統領発言とトルコショック
2017年以降の下落要因もよく理解していれば、突如暴落するなどのリスクに備えられるので、あらかじめ知っておきましょう。
米ドルの利上げ
米ドルの利上げは、南アフリカランドの下落要因のひとつです。
なぜなら、アメリカなどの安定している国の通貨が利上げを行えば、そちらのほうが投資対象として魅力が上がるからです。
新興国通貨は、政治的・経済的な不安要素が大きく、リスクの大きい通貨として見られています。
そのため、ちょっとした悪材料が出ただけでも投資家が手放しやすい傾向にあります。
米国経済の悪化
アメリカの経済が悪化すると、南アフリカランドも下落する恐れがあります。
なぜなら、アメリカは世界を牽引する経済大国のため、アメリカ経済の良し悪しは世界経済の良し悪しにつながり、各国の通貨にも影響を及ぼすからです。

とくに米国株が下がった時は、リスクオフ(リスク回避)、上がった時はリスクオン(リスク選好)の動きになりやすいので覚えておきましょう。
ラマポーザ大統領の発言+トルコショック
2018年後半に、南アフリカランドは大きく下落しています。
これは、農地収容問題に加え、トルコショックが重なったためです。
-
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農地収容問題とは
2018年後半に南アフリカのラマポーザ大統領が、白人所有農地を保証なしで収容する憲法改正の方針を発表しました。
これに対して、トランプ大統領が批判し、南アフリカ国内でも白人系の野党が反発を強めました。
つまり、国内状況が不安定のなかでトルコショックも発生したため、南アフリカランドを含めた新興国通貨が大きく下落したのです。
今後はどうなる?南アフリカランドの推移見通し
野村證券の分析では、向こう1年の南アフリカランドを、対円で7.0〜7.8円と予想しています。
南アフリカは足元の景気が低迷しており、すぐに景気好転させるのは難しい状況です。
なぜなら、現在の南アフリカには、以下4つのネガティブ材料が多くあるからです。
ネガティブ材料
- ラマポーザ大統領の疑惑
- 米国との関係
- 中国との関係
- 原油価格の動向
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ラマポーザ大統領への疑惑
ラマポーザ大統領の息子が、政府との入札等で不正告発されている企業から、50万ランドを受け取ったと報道されました。
この収賄疑惑にラマポーザ大統領も関与しているのでは?と、疑惑の目が向けられています。
ただ、この疑惑が払しょくされ、農地収容問題も解決されれば、ポジティブ材料が優勢になる可能性もあります。
米国との関係
米国との関係悪化は、大きなネガティブ材料になります。
トランプ政権下で、アメリカは追加関税を積極的に行っています。
2018年3月には、アメリカは各国の鉄鋼とアルミニウムに追加関税すると発表し、アメリカへの鉄鋼製品の輸出比率が高い南アフリカの通貨は下落につながりました。
トランプ大統領は、さらに南アフリカの主力製品である自動車、自動車部品にも追加関税処置を行うと発言しており、実現されれば大きなネガティブ材料となるでしょう。
中国との関係
南アフリカランドは、中国との関係も重要になります。
南アフリカの輸出相手国は中国が第1位であるため、中国の景気が減退すると、南アフリカ国内の経済活動が鈍くなります。
中国への輸出額が減れば経済収支が悪化し、結果的に南アフリカランドも下落するのです。
中国経済の情報は、日経新聞や証券会社のニュース配信などで得られるため、参考にするとよいでしょう。
原油価格の動向
原油価格は、南アフリカランドをはじめとする新興国通貨に影響を与えやすい特徴があります。
なぜなら、南アフリカは原油との関りが深い資源国だからです。
南アフリカは原油輸入国ですが、原油高になると買われ、原油安になると売られる傾向があります。

原油価格の動向を探るには、OPEC(石油輸出国機構)の発言を参考にしましょう。
南アフリカランド上昇のポイントは海外からの投資
南アフリカランド上昇には、海外からの投資が重要なポイントになります。
なぜなら、今後も新規投資の獲得に成功すれば、景気が好転する可能性があるからです。
ラマポーザ大統領は、新規投資1000億ドルの獲得を目指しています。
南アフリカはすでに2019年2月時点で、UAEとサウジアラビアからそれぞれ100億ドル、中国からは約137億ドルの投資を確約しています。
海外からの新規投資が拡大していけば、停滞している経済の好転が期待できるでしょう。
南アフリカランド投資のコツ2つ
南アフリカランドは、国内の政治や経済も不安定であり、国際情勢にも影響を受けやすい通貨なので、急落リスクの大きい通貨です。
しかし、高スワップで人気の通貨でもあるので、南アフリカランドでうまく投資するためのコツを2つ紹介していきます。
ポイント
- スワップ狙いで運用
- 両建てで為替変動リスクを軽減
スワップメインで運用
南アフリカランドは、為替差益よりもスワップ運用がオススメです。
1通貨あたりの価格が低く、低資金で取引を始められますが、その分同じ資金で安全通貨と取引したときに比べると、1円動いたときの為替差も大きくなります。
例えば
米ドル/円をレバレッジ1倍、100万円の資金で1万通貨取引すると、1円動くと得られる利益は1万円です。
しかし、南アフリカランドは100万円あれば7万通貨の運用が可能なため、1円動くと7万円の利益になります。
ただし、レートが予想と反対に動けば同じ分だけ損失になるので、初心者が手を出すには危険性が高く、ハイリスク・ハイリターンの取引になってしまいます。
そのため、スワップ運用をメインとし、中・長期で投資するのがオススメです。
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両建てで為替変動リスクをなくす?
スワップ運用をする場合は、両建て手法にすると効率がよくなります。
両建ては値動きを気にする必要がなく、為替変動による損失が発生しないため、安全に取引可能なのです。
やり方は、異なる業者でそれぞれ売り・買いのポジションを持ち、スワップポイントの差額を受け取ります。
スワップ運用を行う場合は、為替差損に気を付けなければなりませんが、両建てならそのリスクを減らせます。
ただし、スワップは日々変動するので、定期的に各社のスワップポイントカレンダーをチェックしましょう。
南アフリカランド投資ならどのFX会社?
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- 1,000通貨単位対応なので、ドル円なら5千円から取引ができる
特に高スワップなのが有名で、スワップ金利狙いの取引では多くのトレーダーが使っています。
低スプレッドな上に、約定力が99.9%なのでデイトレにも強いのが特徴です。
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取引ツールが使いやすく、分析ツールも充実しているので、プロのトレーダーに人気!
低スプレッド(手数料が安い)・高スワップなので欠点がないFX会社といえます。
いろんなFX会社を使った結果、最後はGMOクリック証券に落ち着くトレーダーが多いのが特徴です。
南アフリカランド運用3つの注意点
必ずファンダメンタルズ分析
南アフリカランドでは、ファンダメンタルズ分析が重要です。
なぜなら、新興国通貨はファンダメンタルズの影響を強く受けるからです。
取引量や市場参加者が少ないとボラティリティが高くなります。
ボラティリティが高いと値動きが激しくなりやすく、一瞬で急騰や暴落してしまう可能性が高くなります。

新興国通貨以外の通貨ペアでも取引
リスク分散のために、新興国通貨以外の通貨ペアでも取引しましょう。
新興国通貨だけでトレードすると、リスクが集中して危険です。
安定している米ドル/円などのメジャーな通貨ペアでも取引して、リスク分散をさせましょう。
新興国通貨で取引しているトレーダーは、新興国通貨を5〜7割に程度にして、残りをメジャー通貨で運用しています。
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通貨分散投資とは?5分でリスク軽減できる通貨ペアの組み合わせを紹介
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レバレッジを3倍までに抑える
レバレッジは高くても3倍までに抑えましょう。
なぜなら、低レバレッジならロスカットリスクが低下するからです。
スワップ運用では、長期間ポジションを保有している場合が多いため、一時的に含み損が大きくなった場合、レバレッジが高いとロスカットを受けてしまいます。
なお、投資資金に余裕があるのなら、本来はレバレッジ1倍がベストです。
南アフリカランドの推移 まとめ
いかがでしたでしょうか。
それでは、記事内容を振り返りましょう。
まとめ
- 過去10年、下落が続いている。
- 過去10年の中でも2回の大きな下落の要因は、リーマンショックと中国経済の低迷
- その後もアメリカの金利上昇や大統領汚職疑惑・トルコショックが発生し下落が続いた
- 南アフリカランドの不安材料は「不透明な政治・対米関係・対中関係・原油価格」
- 今後上昇していくには、国外からの投資獲得がカギを握っている
新興国通貨は不安材料に敏感です。
過去の推移から下落要因をしっかりと把握し、リスク対策を取りましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
南アフリカランドの推移によくあるQ&A
過去10年間下落が続いています。
特に大きく下落した要因は、リーマンショックとチャイナショックです。
2017年以降も、アメリカの金利上昇や大統領汚職疑惑・トルコショックが発生し下落が続きました。
新興国通貨は不安材料に敏感に反応します。
南アフリカランドの不安材料には大きく「不透明な政治・対米関係・対中関係・原油価格」の4つがあります。